第63話

60
6,325
2022/04/17 13:00
西畑side
西畑大吾
西畑大吾
他人だろ


俺はそう言ってあなたに背を向けた。



だって見たら、


あなたの傷ついてる顔を見なきゃいけないんだよ?




いや、傷ついてんのかな…笑






あれ?なんか目の前がにじんで見える、


でも何かはすぐ分かった





西畑大吾
西畑大吾
ボソッ)そっか、俺また泣いてんだ、笑
西畑大吾
西畑大吾
だっさ、笑




俺はあなたに泣き顔を見られたくなかったから



その場を後にしようと1歩歩き出した瞬間、





(なまえ)
あなた
私…!




あなたが口を開いた。



俺は、背を向けたまま話を聞いた。




(なまえ)
あなた
もし今もまだ付き合ってたら、不良って知っても離れなかったよ…
(なまえ)
あなた
だって、不良だとしても、大ちゃんは大ちゃんでしょ…?
(なまえ)
あなた
私はそんなことよりも大ちゃんの本音を聞きたかった
(なまえ)
あなた
大ちゃんが好きだからグズッ




そう言って、


あなたの泣いてる声だけが俺の耳に届いた。





俺何やってんだろ…


あなたにこんな思いさせて、


こっちの方がダサすぎだろ…





俺はあなたを抱きしめたいと思って


振り向いた瞬間、





































大橋和也
大橋和也
あなた…


あいつがまた、あなたを抱きしめていた。

プリ小説オーディオドラマ