第10話

レイside
2,208
2021/03/09 05:19
レイside
エマ
エマ
あなた、大丈夫!!?
エマは、俺に向かって倒れたあなたを見て驚いていた。

不意にあなたの匂いが鼻をかすめ、ドキッとした。
レイ
レイ
………寝てるだけだ//
(なまえ)
あなた
………
俺は、あなたを抱きかかえると、エマに言った。
レイ
レイ
保健室、行ってくる。
エマ
エマ
うん!
クラスメイト
クラスメイト
キャーッ!!!二人、付き合ってるの!?
クラスメイトの女子の数人が、俺を見て叫んだ。
レイ
レイ
……うるさい。悪いけど今は、それどころじゃないから。
俺は階段を下りて、保健室に入った。
レイ
レイ
………はぁ。
先生は、まだ来ていないようだ。

あなたをベットに載せて、保健室届けを書く。
(なまえ)
あなた
……ん…
レイ
レイ
……?
あなたが何か言った気がして、ベットに近づいた。
(なまえ)
あなた
……レイ…
あなたは、寝言を言っているようで、少し笑っていた。


俺の名前……?
レイ
レイ
……ん?//
(なまえ)
あなた
………レイ…大好き。
レイ
レイ
はぁっ!?///
思わず、声をあげてしまった。


あなたは、むにゃむにゃ…と言っていた。
レイ
レイ
……何だよ、寝言かよ…//
俺はそう言うと、あなたの首に鼻を近づけた。
レイ
レイ
……甘い匂い//
レイ
レイ
………
レイ
レイ
俺の夢、見てるのかな…?//
寝息を立てているあなたを見つめた。
レイ
レイ
可愛い……//
ふと、口に出してしまってから、自ら赤くなる。


そんなに近くで見つめることはなかったが、
改めてこいつを近くで見ると………
レイ
レイ
あー……ダメだ!//
何か買いに行くか……!!
          ・・・
レイ
レイ
俺は、授業の準備するから。
あなたが起きたため、そう言って部屋から出たものの……


本当は、“これ以上一緒にいると、何かしてしまいそうだから”が、理由だった。
レイ
レイ
ふーっ……//
レイ
レイ
彼女が可愛すぎるのも…問題だな…//
俺は、保健室の扉の前でため息をついた。
ノーマン
ノーマン
そうだね。
急に話しかけられて、驚く。
レイ
レイ
うわっ!?
………やはりお前か、ノーマン。

いつも最悪のタイミングで来る、俺の幼馴染。


今まで俺の黒歴史を、散々こいつに見られた。
ノーマン
ノーマン
へぇ~っ?
ノーマン
ノーマン
彼女、ねぇ?
レイ
レイ
今のは、忘れてくれ!!
ノーマン
ノーマン
レイ、今のは“永久保存版”だよ?
俺は、ノーマンを睨んだ。
ノーマン
ノーマン
どうりで最近、元気がいいと思ったら、“彼女”か。
レイ
レイ
うるせぇ……//
ノーマン
ノーマン
良かったね。
ノーマン
ノーマン
あなたの名字さん……いや、
ノーマン
ノーマン
“片想い”だった人と付き合えて。
つづく…

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