第32話

レイside
1,720
2021/04/20 09:12
レイside



──放課後 屋上にて

レイ
レイ
来てしまった………


そう思いながらも、気になる気持ちはおさえられなかった。

俺は今、あなたのいる屋上に来ていた。




クラスメートが、あなたに告白すると言うのを聞いて、正直落胆らくたんした。

それと同時に、あなたが告白を何て答えるか、とても気になった。




「わたし、気になります!」なんていうのが名ゼリフの小説を、最近読んだ。



今は、まさにその気分だ。


気になるというか、気が気でないというか………



そんなことを考えていると、クラスメートが、あなたに話しかけるのが見えた。


クラスメイト
クラスメイト
あなたの名字さん、“レイ君にフラれた“
って聞いた。
それは、本当か?
ギクッ……

教室で話してたの、聞かれてたのか……
(なまえ)
あなた
あー……うん、そうだよ。
(なまえ)
あなた
私は、彼にフラれた……
それは事実だよ。
あなたは、さびしそうに笑っていた。

それが目に入ってきて、胸の奥がチクッとした。



クラスメイト
クラスメイト
そうなんだな。




すると、、、






クラスメイト
クラスメイト
じゃあ、俺と付き合わないか?
(なまえ)
あなた
えっ……
驚く表情をする、あなた。
クラスメイト
クラスメイト
あなたの名字さんのこと、好きなんだ。
だから……付き合ってほしい!
レイ
レイ
…………
直球ストレートに告白する、クラスメート。

その顔は、少し赤かった。


あなたは、何て答えるのだろうか。
(なまえ)
あなた
………………
(なまえ)
あなた
気持ちは嬉しいんだけど、ゴメンね。
あなたは、断ると、申し訳無さそうにした。




クラスメイト
クラスメイト
……………そっか。
クラスメイト
クラスメイト
返事を待つとかも……無いのか。
あなたが頷くと、



クラスメートは、悲しそうに笑った。



(なまえ)
あなた
……本当に、ゴメン。
クラスメイト
クラスメイト
…じゃあせめて、理由だけでも教えて?
(なまえ)
あなた
理由………
(なまえ)
あなた
分かった…
つづく…

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