レイside
──放課後 屋上にて
そう思いながらも、気になる気持ちは抑えられなかった。
俺は今、あなたのいる屋上に来ていた。
クラスメートが、あなたに告白すると言うのを聞いて、正直落胆した。
それと同時に、あなたが告白を何て答えるか、とても気になった。
「わたし、気になります!」なんていうのが名ゼリフの小説を、最近読んだ。
今は、まさにその気分だ。
気になるというか、気が気でないというか………
そんなことを考えていると、クラスメートが、あなたに話しかけるのが見えた。
ギクッ……
教室で話してたの、聞かれてたのか……
あなたは、寂しそうに笑っていた。
それが目に入ってきて、胸の奥がチクッとした。
すると、、、
驚く表情をする、あなた。
直球に告白する、クラスメート。
その顔は、少し赤かった。
あなたは、何て答えるのだろうか。
あなたは、断ると、申し訳無さそうにした。
あなたが頷くと、
クラスメートは、悲しそうに笑った。
つづく…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。