私のことを考えて来てくれた、とか、
私の為にしてくれた、とか。
考えれば考えるほど、口に出したくなって。
口に出せば出すほど止まらなくなって。
そして、最後にはどうしようもなく溢れてしまう。
好きという気持ちが、胸の盃から体外へと雪崩出ていくように、
溢れてしまう。
だから、私は言葉にはしないと決めた。
簡潔且つ勘違いなんて起こさないような言葉を選んで、
私の愚かな自我が自惚れないように、自分を戒めて来た。
安心しろ、
お前は " 女 " として大切にされている訳じゃない。
友達として、東卍と同じ、
平等に大切にされているだけなんだ、って。
だから、マイキー、
そんな風に笑わないで。
今朝の様な視線や表情で、私を掻き乱さないで欲しい。
今の様な言葉で、君に単純な私を喜ばせないで欲しい。
それを向けられるのは、きっと、
私じゃない筈だから。
いつも君を想って眠る夜は、
何処と無く涙が滲んで、
詳細な理由一つ無く、胸の苦しさだけで泣いてしまう。
何度 両目を手で覆っても、
止まれ、止まれ と嘆いても、
零れ続ける涙を君は知らないでしょう?
___だから、
君に想い人が現れた時は、
真っ先に、一番最初に応援したいと思ってる。
それが私の想いに蓋を閉じる錠前になると、
信じてるから。
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こんにちは、
さくらどろっぷ.です🌸
ここまでの『最速のフワちゃん』は、如何でしたでしょうか?
いよいよ、次話からは第2章 愛美愛主編のお話を展開していくことになります!
漸く、主人公・フワちゃんの東卍での具体的な立場や格闘シーン…
更に!
何よりもタイトルに纏わるお話を書いていけそうで私も凄くワクワクです🥺💕
そして、とうとう次話からは、
フォロワー限定公開から全体公開へと移行します!
(『💬』や『❤️』を下さった方々、本当にありがとうございますっ🐶")
詳しいストーリー内容の予告は、
私の活動報告部屋に掲載しておりますので、
是非下のURLリンクをタップして覗いてみて下さい🧸⸒⸒
さくらどろっぷ.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。