武蔵神社に着くと、万次郎と一緒に鳥居を潜り、参道を突き進む。
空は夏本番前を迎える、というのに大分薄暗くなっていた。
眼鏡を掛けていない所為で遠方はぼんやりとしていて、
更に境内に灯り一つ無いこともあって、私の視界はいつもより余計に酷かった。
この神社の境内の奥には、2,3つ重ねた石段の上に小さな社がぽつんと構えてある。
歩き進めるに連れて社が見えてくると、今度はその前に幾つかの人影が認識出来た。
拝殿を囲う玉垣を通り越した時には、段々大きくなる人影が一体誰なのか分かる様になった。
因みに、東卍の集会はここ、武蔵神社で毎度行われる。
金色の辮髪に、左側の顬には龍の刺青。
白いTシャツの上に、黒の柄付きの半袖オープンシャツを重ねている彼は、
東京卍會 副総長、
─────── 龍宮寺 堅。
通称『ドラケン』。
銀髪のベリーショートに、中央部分が剃られた眉毛。
左耳に十時模様が入ったリングピアスをキラリと光らせる。
嬉しそうに私に笑いかけるのは、
東京卍會 弐番隊 隊長、
───────三ツ谷 隆。
「で、話って?」と、私からドラケンに話を聞こうとした時だった。
振り返ると、
眉を下げたパーちんが立っていた。
スッキリと剃られたサイドに、頭部頂の髪は右後方へと流れるように整えられたヘアセット。
左の口端から顎にかけての傷跡。
大きな体格なこともあり、バリバリの武闘派の彼は、
東京卍會 参番隊 隊長、
───────林田 春樹。
通称『パーちん』。
略して『パー』なんて呼んだりもする。
2週間も見なかったからか、肩幅が前よりも大きくなった気がした。
武闘派のパーちんが更に逞しくなった印象を嫌でも受けてしまう。
(…わぁ、キヨマサのこと、パーに言わなきゃなぁ……もしかして、もう伝わってたりして。)
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【作者's 小話🗣️💬】
そういえば(って、言うのは凄く心無いと思うけど…(汗)")、
この前の金曜日 6月25日はタケミっちのお誕生日でしたねっ🎂✨
お誕生日おめでとう!
これからも君の活躍をずっと追い続けるよ💪"
そして、今日はアニメ放送日。
芭流覇羅編、凄くドキドキで楽しみに待ってます…😳💕
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!