第56話

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2021/07/12 12:12

伊黒「おい…嘴平はいるか?」
伊之助「あ"?」
『いや声ヤバ』
伊黒「居るなら返事をしろと何回言えば分かるんだお前らは」
善逸「ちゃっかり俺達も怒られてないィ!!?」
炭治郎「おはようございます伊黒先生!伊之助がどうかしたんですか?」


中々話が進まないのを見越して、炭治郎が伊黒先生に話を振る。

伊黒先生は伊之助の様態をジ~っと見つめて、溜息をつきながら首を横に振った。


伊黒「はァ…実はこないだのレポートが嘴平だけ出てないから催促しに来たんだが…
様子を見る限り、声もガラガラに枯れて咳も酷いのに何故学校に来たんだ?(ネチネチ炸裂中のため割愛)
今日は家に帰ってゆっくり休んだ方がいい」
伊之助「学校休み゛た゛く゛ね゛ぇ゛」
伊黒「いいや、帰った方がいい。両親は家に居るのか?」
伊之助「学校に゛残゛る゛」
伊黒「居ないんだな。チッ…不本意だがあの冨岡に話を………」


『す、凄い………伊黒せんせ、伊之助の話全スルーしてる…』
炭治郎「あれが噂の伊黒スルースキル…」
善逸「ネーミングセンスダセェ…」
炭治郎「(´・_・`)」


するとタイミング良く、冨岡先生が教室の扉から入ってきた。

その瞬間の伊黒先生の顔といったら…見た?

道路に落ちてるゴミでも見るような顔だったよ。

どんだけ嫌われてるの冨岡先生…可哀想になってきたよ…


冨岡「…伊黒?」
伊黒「おい、冨岡。
嘴平が酷い風邪だ、保護者に連絡して休ませた方がいい。」
冨岡「…分かった」
『いや会話少なッッ』


伊黒先生はそれだけ冨岡先生と会話(と呼べるのか?)して、私に伊之助を託して教室を出て行った。


『伊黒先生、託す相手私であってる?
元気だしてくださいって冨岡先生……』
炭治郎「冨岡先生………だ、大丈夫ですよ!!」
善逸「冨岡先生、伊黒先生にどんだけ信用されてないんですか…」
冨岡「俺は嫌われてない」
善逸「嘘つけェ!!」
冨岡「そんなことより我妻、髪を染めろ」


善逸「今関係無くないィ!?あとこれ地毛だってば!!!」
『先生!そんなことより早く伊之助を!』
伊之助「オレは帰らねぇぞ!」
(濁点つけるの面倒くさくなった)


伊之助は 炭治郎の机の上にあったブランケットをぶんどり、グルグルと自分に巻きつける。
いやいやいや、寒気してんじゃん、悪化してんじゃん伊之助
そんな伊之助を見て 私と同じく悪化してると判断したのか、冨岡先生は足早に教室を出て行ってしまった。


炭治郎「伊之助…ティッシュいるか?」
伊之助「いらねぇぜ!」
『嘘つけ!めちゃくちゃ鼻水出てるけど』
善逸「ほらちーんしろちーん!」
伊之助「(ちーーん)」
善逸「うわああ!鼻水を俺の手に擦り付けてくるなあああ!」
『何やってんのさ…』
善逸「伊之助がぁ…」
炭治郎「こら!伊之助は病人なんだぞ。もっと安静にしてくれ!」


レイラ「(大丈夫かコイツら……)」

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