第33話

敵連合
327
2021/01/11 08:24
あなた視点
久々にアジトへ行く。
ウバステ
ウバステ
電話はしてたけど、顔見るのは久々だな…。
私はアジトの扉を開ける。
ウバステ
ウバステ
弔、久しぶr…。
ビュン!
いきなり右から拳、左からナイフが飛び出してきた。私は即座に拳を片手で受け止め、もう片方の手でナイフを持っている腕を掴む。
荼毘
荼毘
お前、どこのどいつだ。
トガ
トガ
私のナイフを片手で止めるなんて、やりますね〜。
ウバステ
ウバステ
ちょっと弔、これはどういうこと?
弔
知らん。
弔
2人とも、そいつは俺達の同士だ。
トガ
トガ
そうなんですか。
荼毘
荼毘
ふん。
2人から手を離し、私は弔の隣に座る。
ウバステ
ウバステ
で、なんなのこいつら。
私は周りを見回す。あの2人の他に、複数人いる。
黒霧
黒霧
私達の新しい仲間ですよ。
ウバステ
ウバステ
そう。
私は席を立ち、全員の方に向く。
ウバステ
ウバステ
自己紹介するわ。
ウバステ
ウバステ
私はウバステ、個性は「手助け」。
トガ
トガ
よろしくお願いしますね〜。
トガ
トガ
あっ、私はトガヒミコ。お友達になりましょう。
ウバステ
ウバステ
そうね、あなたとは仲良くなれそう。
荼毘
荼毘
……。
ウバステ
ウバステ
で、あなたは?
荼毘
荼毘
荼毘だ。
ウバステ
ウバステ
そう、よろしく。
荼毘
荼毘
ああ。
弔
そういやウバステ。
ウバステ
ウバステ
なに?
弔
先生に頼んでたやつ、できてるぞ。
ウバステ
ウバステ
あらそうなの。
私達は黒霧の個性で目当てのものかある場所に向かった。そこは、港にある大きなコンビナートだ。
コンビナートの中に入った誰もが目を見張った。
トガ
トガ
わあ…なんて大きい…。
荼毘
荼毘
こんなの誰が動かすんだよ。
そこにあったのは、コンビナートギリギリに収まった4足歩行の兵器だ。
ウバステ
ウバステ
期待以上だ、さすが先生。
弔
ウバステ、これ動かすのか?
ウバステ
ウバステ
ええ。
トガ
トガ
できるんですか?
ウバステ
ウバステ
私の個性を使えばね。
荼毘
荼毘
だが、この大きさを動かすとなると、かなりの精力が必要だと思うが…精力は無限じゃないんだろ。
ウバステ
ウバステ
そう、だから補充しないとね。
トガ
トガ
補充?
ウバステ
ウバステ
いい奴らがいるのよ。
あいつらの精力を使わせてもらおう。…だが、それだけでは足りない。…そうなると…私の全ての精力を使おう。…なに、怖くなどない。私はヴィランとしていたい。…私のヒーローである、ヴィランあの人の立場でありたいのだ…。

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