第15話

ケーキ作り
389
2020/10/11 05:52
あなた視点
砂藤の家ー
砂藤
砂藤
ほら、あがれ。あんまいいモンはないけどな。
全員
お邪魔しまーす。
玄関で靴を脱ぎ、リビングに行く。本当に何の変哲もない家。他の家と違うところをあげるとするなら、常時に甘い匂いが漂っているところだ。
八百万
八百万
では、ケーキ作り始めましょう。
全員
おーー!
少年、少女作業中…
全員
できたー!
部屋中にケーキの匂いが広がる。
芦戸
芦戸
美味しそ〜。
ケーキを取り分けて、リビングのテーブルを囲んで食べる。
スポンジがふわふわで、口に広がる生クリームの甘味と苺の酸味がなんとも言えない。
あなた
あなた
(ケーキなんて、最後に食べたのいつだろ…)
あ、そうだ、自分の6歳誕生日以来だ、両親が買ってきてくれた市販のケーキ。
梅雨
梅雨
美味しいわね、あなたちゃん。
あなた
あなた
うん。
ケーキを食べ終わったら、色々話したり、マリオパーティーしたり…早く帰りたい欲を抑えて過ごした。
時間はたち、解散時間になった。やっと帰れる。
青山
青山
じゃあね、あなたちゃん。✨
響香
響香
また学校で。
あなた
あなた
またね。
みんなと駅で別れ、私は早足で自分の家に帰った。
あなたの家ー
帰って次第私はトイレに駆け込んだ。
あなた
あなた
オェッ………。
今日食べたモノを全て吐き出した。みんなと作ったケーキも…。
口を濯いでもあのケーキの味が残っている。
大嫌いな奴らと買い物して、料理して、同じモノを食べた…。ストレスのせいか、頭がクラクラする。
あなた
あなた
……寝よ。
あ、まだ日記書いてない…まあいいや。

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