第24話

リスタート
358
2020/12/30 08:08
あなた視点
1ーA教室ー
相変わらずギスギスした空気だ。
私のせいでこうなっているのはわかるけど、全員にヴィランだと言うのはリスクがありすぎる…。
隠し事はあまりしたくないが、立場的にもクラスの平穏的にも仲直りしたい。
お茶子
お茶子
…せっかくあなたちゃんと友達になれたのに…こんな空気やだなあ…。
お茶子ちゃんは小声で語りかけてくる。
梅雨
梅雨
そうね…。
私達は小声で会話を続ける。
轟
麗日、蛙吹。
轟と常闇がきた。
お茶子
お茶子
なに?
梅雨
梅雨
ケロッ?
常闇
常闇
少しきてくれるか?
お茶子
お茶子
う…うん。
梅雨
梅雨
いってくるわね。
あなた
あなた
いってらっしゃい…。
前とは逆になった。4人は廊下に出て行った。
数分後ー
あなた
あなた
……遅いなぁ…。
少し様子を見に行こう。
私は席を立ち上がる。
???
綺想さん。
あなた
あなた
何?緑谷君。
緑谷
緑谷
綺想さんは行っちゃダメだよ。
あなた
あなた
…そうね。
たしかに、あの2人の目的は私についてだろう。私が行ったところで話をややこしくするだけだし、なにより、お茶子ちゃんたちが危ない。
緑谷
緑谷
ねえ、綺想さん…。
あなた
あなた
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お茶子視点
廊下ー
轟
…だから言ってるだろ。綺想と関わるのはやめておけって。
お茶子
お茶子
そんなことできないよ。あなたちゃんは私達の友達なんだから!
常闇
常闇
危険だって言ってるんだ…。
梅雨
梅雨
なんでそんな…。
轟
綺想が白だとわからない今、あいつが何を企んでるかわからない…だから危険なんだ。
あなたちゃんがヴィランだとは口が裂けても言えない。あなたちゃんは私達にとって大切な友達だから。
お茶子
お茶子
私達はあなたちゃんを信じるの!ただそれだけだよ。
常闇
常闇
だから…。
???
2人とも。
後ろから声がした。
振り向いてみれば、デク君が立っている。
轟
どうしたんだ、緑谷。
緑谷
緑谷
2人とも、綺想さんを疑いすぎだよ。
常闇
常闇
だが、あいつは…!
緑谷
緑谷
…轟君も常闇君も、クラスのことを考えて行動してくれてたんだよね…。それは僕もわかっているし、麗日さん達もわかっている…ね。
梅雨
梅雨
ええ、私達を心配してくれるのは嬉しいわ、でも、心配しすぎも良くない…ケロ…。
緑谷
緑谷
それに、過去のことをいつまでも引きずるのは良くないと思うんだ。
緑谷
緑谷
ここから、リスタートできないかな?
轟
……。
轟君は小さくため息をつく。
轟
…わかったよ。
常闇
常闇
…同意する。
緑谷
緑谷
!…ありがとう!
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あなた視点
1ーA教室ー
お茶子ちゃん達が帰ってきた。
轟
綺想…。
あなた
あなた
なに?
轟
…勘違いするなよ、俺はまだお前を白とは認めてないからな。
あなた
あなた
…肝に銘じるわ。
轟は自分の席に戻っていった。
あなた
あなた
…解決したみたいね。
お茶子
お茶子
うん!
これで、クラスの空気が回復していけばいいのだが…。

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