阿部「やっと謝った?」
阿部「ほんと、長い。」
川島「…ここまで言わせるなんてほんと最低ですね。」
浮所「最初の阿部くん…本当にしんどそうでした。」
那須「その時は、自分がなにかしてしまったから、目黒を怒らせてしまったってずっと自分を責めてましたよ。」
福本「おかしいと思わん?」
本髙「阿部くんはちゃんとしてるのに、お前のただの嫉妬という思いで阿部くんの人生潰すなんてさ。」
真田「俺らが知ったのはもっとあとだけど。彼らより昔のことを俺らは知ってる。目黒達が入ってからのSnowManは彼らの方が知ってるけど、昔からの性格とか、阿部ちゃんの努力ってお前らには何が見えてたわけ?」
顕嵐「謝るのって目黒だけ?」
安井「…違うよな?メンバー全員なんじゃね?」
佐久間「ごめん。阿部ちゃん。俺…もっと早くめめに教えて阿部ちゃんにも教えてたらあんなことにはならなかったのに…」
宮舘「俺の方がだよ…阿部が努力してるところはずっと見てたはずなのに、責めて帰れなんて言って…本当にごめん。」
岩本「俺の振り付けだったのに、どっか行って、結局阿部のこと責めて…何も見えてなかったのに、一方的に責めてごめんな。」
渡辺「康二に捕まってたからっていう理由だけで、教えてやれなくて挙句の果てに強い言葉あびせてごめん…」
向井「あーぷぅが辞めたってなった時にどれだけ自分が最悪なことしてしまったんやろうって後悔した。助けられなくて気付けなくてほんまにごめんな」
ラウ「阿部ちゃんが勉強もダンスも歌も全部真面目にやろうとしてることなんて日常から分かってたはずなのに、あの日は気付けなくてSixTONESの人達が来て怒られた時になんで気づけなかったんだろうってとても後悔したの。僕から言うのはおかしいかもしれないけど、本当にごめんなさい。」
深澤「…同期として阿部ちゃんのことを見てたつもりだった。あの日は辛そうだなとか、今日は嬉しそうだなとかでも、よく見れてなかったんだよね。ごめん。俺には同期って語る資格もないことはよくわかってる。でも、出来ることなら帰ってきて欲しい。一緒にまたSnow Manとして活動したい…」
阿部「ふっか。俺はSnow Manには帰らないよ」
阿部「言ったでしょ。俺はもうジャニーズとして踊ったり歌ったりはしないって。」
阿部「もういいじゃん。帰りなよ。」
佐久間「阿部ちゃんお願い。またやろう…?」
ラウ「阿部ちゃん僕からも…お願い」
向井「あーぷぅ…」
阿部「あーもう!うるさいな!帰れって言ってんの!」
岩本「…阿部。」
渡辺「帰ろう。今ここにいても何も進まないよ」
Snow Manは帰っていった。
川島「阿部くん帰りますか?」
阿部「あ、俺もう少しやる事あるから先帰ってていいよ。」
本髙「なら外で待ってますか?」
阿部「いや、外寒いし、帰ってな?」
真田「あんまりしつこいと嫌われるぞー?笑」
那須「なら、帰りますか…?」
川島「帰ったら、連絡してくださいね?」
これが、僕たちと彼との最後の会話だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!