第13話

11蘇我色の扉の先へ
406
2023/01/20 13:07
 
ドアを開けると、可愛いものがいっぱい置かれた部屋だった。
ピンクや黒を基調とした部屋で、うさぎとくまのぬいぐるみがたくさんある。
なんか…メンヘラっぽいな…。
 
リネ
リネ
…こんにちはー。
リネだよー。
_東雲紫葉@しののめしは_
東雲紫葉しののめしは
は、初めまして…
紫葉です。
リネ
リネ
そんな堅苦しくしないでいいよー。
アタシそういうの気にしないタイプだから。
 
現れたのは、黒髪の女の子。
艶のある髪をハーフツインにして、地雷系の
服を纏っている。
服もアクセサリーもその子を引き立てていて、とても蠱惑的な印象だ。
 
リネ
リネ
ハーブティー出すから。
テーブルはあっちだよ。
_東雲紫葉@しののめしは_
東雲紫葉しののめしは
ありがとうございます。
 
リネさんが指差した方に進むと、黒や白を基調としたテーブルセットに、誰かが座っていた。
後ろ姿は同い年ぐらい。
私は椅子に座った。
 
_東雲紫葉@しののめしは_
東雲紫葉しののめしは
隣失礼しまs…って青葉!?
_東雲青葉@しののめあおば_
東雲青葉しののめあおば
紫葉?
 
謎の人影の正体は、私の双子の青葉だった。
 
_東雲紫葉@しののめしは_
東雲紫葉しののめしは
え、本当に青葉…だよね!?
_東雲青葉@しののめあおば_
東雲青葉しののめあおば
そっちこそ…ホントに紫葉…??
 
そっくりな顔を見合せ、目をぱちくりさせる。
そして、「さいしょはぐー!」とじゃんけん!
 
『あいこ』
『あいこ』
『あいこ』
『あいこ』
『あいこ』
『あいこ』
『あいこ』
 
_東雲紫葉@しののめしは_
東雲紫葉しののめしは
もう、ここまでくれば青葉だ。
_東雲青葉@しののめあおば_
東雲青葉しののめあおば
いや、こんなにあいこが続く人紫葉しかいないしねー。
 
納得!
 
_東雲青葉@しののめあおば_
東雲青葉しののめあおば
紫葉は何でこころいカフェに?
_東雲紫葉@しののめしは_
東雲紫葉しののめしは
青葉だって何でいるの?
_東雲青葉@しののめあおば_
東雲青葉しののめあおば
紫葉から話してよね。
_東雲紫葉@しののめしは_
東雲紫葉しののめしは
分かったよ…。
 
私が話し始めると、青葉は静かに私の話に耳を傾けた。
 
_東雲青葉@しののめあおば_
東雲青葉しののめあおば
ごめん…気づいてあげられなくて…。
_東雲紫葉@しののめしは_
東雲紫葉しののめしは
いや別に、大丈夫だから。
青葉も…ここにいるってことは辛いことがあったんでしょ?
_東雲青葉@しののめあおば_
東雲青葉しののめあおば
…紫葉にはお見通しだね。
そうなの…。
 
 

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