第1話

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2022/03/10 01:23
幸せは……そんなに長く続かない

























誰かが…そんな事言ってたなぁ…






























でも,それが私に起こる事だなんて



























誰が知っていただろうか…



























































_____数ヶ月前












「シウ!」
「ん?」
「大好き!」
「うん,俺もㅎ」


そういう彼の笑顔はどこか可愛くて,かっこよくて。彼に対する気持ちが,日に日に大きくなってしまう。もう彼がいなかったら,私は日常生活がきっと不可能になる。


「ねぇ…あなた」
「なに?」
「ずっと,俺のそばに居てね」
「っ…うん!」


何があっても,彼のそばにいる。どんな事があっても彼の味方。絶対に…何があっても,彼のそばを離れたりしない。


「シウ…」
「うん」
「シウも,ずっと私のそばに居てね。」


彼は返事の代わりに,私を見て優しく微笑んだ。どこか悲しそうに,寂しそうに。
でも当時の私はそんな事気づくこともできなくて,ただ彼が笑ってくれているのが嬉しかった。こんな幸せが永遠に続けばな……って。
そんな事ばかり考えていた。









































でも神様……





























私は…欲張りだったの…?





































































「シウ…っ……なんでよっ」

「やだっ…!やだ!!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「あなたっ!落ち着くんだ」

「無理っ!!やだっ…シウ……シウっ…」

「あなた………」




神様はいじわるだ。
1番幸せの時に,1番の不幸を与える。
それも,取り返せない不幸を……。







































































































花火の綺麗な夜だった






















「シウ!!危ないっ!!」




































彼の寂しい笑顔と共に,クラクション音が鳴り響いた
































目の前で見てしまった,残酷な光景…



耳を塞きたくなるほどの鈍い音



数々の人の叫び声



数分後に聞こえた,救急車のサイレンの音








































私は目の前の光景に








涙も出ず,ただただ……彼が運ばれるのを見ていた。










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