あなた side
「…もっしもーし」
『…え、あ、なに?』
「なにぼけっとしとるん笑」
『いやひさしぶりやなーって思って笑』
「あ、そーやな笑 めっちゃひさしぶり。笑」
『てか結婚おめでとう。』
「あ、知ってんねや笑」
『おん、お母さんから聞いた笑』
「相変わらずおしゃべりやな笑」
『まぁまぁ笑』
「笑笑」
『てか結婚相手って一緒にアメリカいった彼女?』
「え、あ、ちゃうで笑」
『…へ?ちゃうの?』
「おん笑」
『じゃあ誰なん笑』
「てかさ、まだ相手に結婚の許可もらってない笑」
『え、あほやん笑』
「まぁいややって言っても無理やりにでも連れ去るけど笑」
『めっちゃすきやん笑』
「あたりまえやん笑」
こんなにも大吾に想われてる人は
めっちゃ幸せなんだろうな。笑
『てかその人ってどんなひと?笑』
「めっちゃ鈍感であほ。笑」
『え、笑』
「でもさ、すきなんよね笑」
『………』
「わざわざ彼女おるって嘘までついて妬かせようとしたのに
やくとか全然なかったし笑」
『まじ?』
「まじ。笑
忘れようと何回もしたけどさ
忘れるなんてできなくてさ…笑」
『そっか…笑』
「おん笑」
『そろそろその人のとこいかなあかんよね?
絶対幸せにしろよ。笑』
「そーやな。笑 ありがとう。」
『おん!!』
「…え、あ!!」
なんていうから大吾が指した方を見ても
何もなくて…
『…なんもないや、んッ』
振り向くと不意に
キスされた。
『え?は?え?』
「もう鈍感すぎて無理。」
『え?』
「これが俺の気持ち。わかった?笑」
『は?』
「やからさ
俺と結婚してください。」
『え、まって、どういうこと?』
「いややっていっても連れていくから。笑」
まさか叶うなんて思ってなかった恋。
めっちゃいろいろとあったけど
こんな彼とならいいかもね。笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。