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第127話

生姜とハチミツ ~大橋~





あなた side














「身体が冷えた時は生姜とハチミツであっためるんやで!生姜はちみつ湯やで!」









なんて口うるさく言われたおかげで、




ワクチンの副作用で熱が出て、寒い今も生姜はちみつ湯を飲んでで。




身体を壊した時期、ずっと傍にいてくれて。




今はもうあの時よりは身体も強くなって、生姜はちみつ湯を飲むことも全然なくて。




………………なんか微妙な味だなぁ、、、なんて。




今恋しく感じるのは、今会いたいと思っているのはワクチンの副作用のせい。




きっと連絡したら飛んできてくれると思う。




彼は優しいから。




その優しさにつけ込むなんて最低。




…………でも、、、なんてぐるぐる考えて。




そんな中、やっとの思いで手に取ったスマホの連絡帳のお気に入りにはまだ消せていない彼がいて。




ダメ元で発信ボタンを押せばワンコールで聞こえる久しぶりの彼の声。




それだけでもう泣きそうになった。






「……あなた、、、?なんかあった、、、?大丈夫、、、?どうした、、、?」






なんて前と変わらぬ様子で聞いてくるから「………会いたい、」なんて何かが溢れてしまって。




熱が出なきゃ素直になれないなんてダメだね。




「今すぐ行く」なんてこんな最低な私に言わないで。




……………私はあなたの優しすぎるところが嫌いだったんだよ、、、、




でもそんなとこが大好きだったんだよ、、、


















「…………あなた、、、?…あ、ごめん、合鍵捨てれへんかったから、、、」




『いや、ううん、ごめんね、』




「大丈夫やで。…って熱あるんちゃうん!?顔めっちゃ赤いで!?生姜はちみつ湯飲んだ!?」




『飲んたけど美味しくない、』




「しゃーないなぁ、笑 ちょっとまってて〜」



















そうして少したったら久しぶりの匂いがして。




「お待たせ〜!ふぅふぅして飲むんやで〜!」




なんてなんにも変わらない彼。




なんにも変わらない優しい味。




たったそれだけのことなのに涙が溢れてとまらなくなった。



















「え、え、え、美味しくなかった、?え、ごめんな、え、大丈夫、、、?」




『……大丈夫、、、』




「しんどい時は休まな!!明日の仕事はやめとき??」




『……………いや、でも、、、』




「あなたはいつも頑張ってんねんから!!明日くらい休んでも大丈夫。なんなら休まなあかんで!」




『なんで、そんなこと言うの、、、、』




「うわあああ、ごめんごめん泣かんといて〜!」




『うぅぅぅ、、、、』




「しんどいなぁ、眠れるまで俺、ここにおるから安心してええよ。」




『…………ずっとおって、、、』




「…うん、わかった。………でも覚えといて。」




『ん、?』




「俺、あなた以外にこんな尽くさへんし、優しくなんかないから。」




『…………………………へ?』




「……ってしんどいよな、ごめん!寝て!!…………俺はずっとおるから。」







































生姜はちみつ湯で温かくなってきて、ふわふわして記憶が曖昧で。




夢かどうかか起きてすぐはわからなかったけど、机に置いてある生姜はちみつ湯が現実だったと教えてくれている気がした。




生姜とハチミツ。




生姜が多すぎるのも、ハチミツが多すぎるのもだめで。




2つのバランスが大事で。




なんだか生姜とハチミツから何かを学んだ、そんな気がした。




私は彼のじゃないと生姜はちみつ湯は美味しくないから、ずっと傍にいて下さい。




回りくどくて、素直に言えなくてごめんね。




なんてまっすぐだいすきだと伝えてくれる彼に伝えた。

































「俺たち、生姜とハチミツみたいやな!」