あなた side
……え、なにここ
物置?
いやてかまって。。
なにがおきとるん??
あ、空気悪かったから変えてくれただけよな
西畑くんっていい人やもん
……でもまぁショックでかいよな。。
「……もっしもーし、生きてますかー?」
『…え、あ、はい!』
「元気ええなぁ笑」
『いや今のはびっくりしただけで。。笑』
「あーね笑」
『あ、てか助けてくれてありがとう!
あと迷惑かけてごめんなさい!』
「え、全然迷惑ちゃうで」
『え、いやそんな嘘は大丈夫です、はい』
「ちゃうって。」
『あ、クラスの人誤解しちゃうんで冗談やっていってきて!』
「…やからちゃうって」
『…へ?』
手を引っ張られて
今目の前にあるのは胸板だよ、え、なにごと←
『…あの、?』
「スーパーヒーローで終わらせようと思ったけどむりやわ」
『…へ?』
「全部言わせてもらうとさ。。」
『ん?』
「助けたのも全部全部自分のためなんよね」
『え?』
「好かれたくて必死やねん、あなたに」
『…は、?』
「…やから好きやってゆーてんの!!」
『いやなにいって…』
「がちやから」
『ほんまに、?』
「ほんま!」
『……』
「はー、せっかくスーパーヒーローで終わらせようとしたのに自分で言っちゃったし。。笑」
『いや西畑くんはスーパーヒーローです』
「うれしいこと言ってくれるやん笑」
『笑笑』
「で?付き合ってくれんの?」
なんてドヤ顔で言ってくる彼は
スーパーヒーローじゃなくて
ただの確信犯。笑
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。