美咲side















   色々なことを考えているうちにHR は終わったみたいで、皆んなが一気に話し出す。
















   そして、私の隣はというと……


















   やっぱり、あいつの周りには女子がたくさん集まっていた。


















   いきなりあいつに抱きついたり、周りにいる子たちに思うのはただ１つ。


















 「（あいつのどこがいいんだか…）」



















   ほんのり焦げ茶色の髪の毛

  何もかも適当だけどどこか色気もあるし

   着崩した制服も似合ってるし
















  たしかに？















   外見はいいけどっ？












 やっぱり人は中身だし？
















   私が付き合うならこんな人より部活や何やらを一生懸命やっている人の方が……














    「（…翔太は陸上部だったなー）」















   ってまた翔太の事考えちゃってる…












   





   相当好きだったんだなーって今改めて感じた。






















   ダメだー、このままじゃいつまでたっても諦められないよ…













   「おらー、皆んな大好き数学の時間だぞー」



















    「席につけー」















  ペチンッとほっぺを叩いてノートと教科書を出した。
















   さっきまで女子に囲まれていたあいつは、机に突っ伏して眠っている。















   授業中はこいつにとって睡眠時間みたいです。















   たまに保健室で授業サボってるみたいだし、















   やっぱり不真面目だ。