第9話

保健室は危険な予感

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2018/03/26 11:51

美咲side
















「うん、あんたみたいな人苦手。」



















  「へぇ、言うね」

















  「ふんっ、どうせ女の子はみんな俺のことすきとか思ってんでしょ。」


















  「あたりー、なんで俺の思ってることわかったのー」





















   「何その言い方っ！腹立つ！」



















    「なんていうか、佐藤さんって強気だよね。可愛げないよ？」












 





   なっ……


















   そんなこと言われなくたって分かってるよ！






















  「でもさ、いつも強気な佐藤さんが彼氏と別れて泣いてるって、なんかそそられるよね」




















   「…はぁ？」






















   「…てか、なんで別れたこと知ってんの？」





















   「…何でって、もう噂になってるからね、翔太君だっけ？人気だからね。」



















  「…そー、なんだ。」






















   終わった。
















   もう完全に終わったんだ。



















  もしかしたらまた……って思ってたけど、本当にもうおしまいだ。





















   「…泣いちゃう？」






















   「誰があんたの、前で泣くもんです、か！」























   バカにされるに決まってる。






















…絶対泣くもんか…





















   「どこまでも強気だね。
だけど好きだよ、俺は。」





















   「あんたに好きとか言われても嬉しくない。」


  




















   もうダメだ。













   こいつに絡んだら疲れちゃうもん。








くるりとあいつに背中を向けて保健室をでようとした




















   「待って」



















   「っえ」