第5話

4話
390
2019/05/10 09:33
次の日

ガラガラ

ク「おはよぉ」

ク「おっはー」

ク「おはよ」

「おはようございます」

クラスの人に挨拶を返して、席に着く。
まだころんくんは来てないみたい。
昨日のこと弁解しないと!!

ク「ねぇねぇ!ほたるちゃん!」

クラスの女の子数人がこっちに集まってきた。彼女達はニヤニヤしている。

ク「昨日、ころんくんに学校案内してもらったんでしょ?」

「う、うん。」

私が答えると彼女達は声を揃えて「い〜な〜」
といった。
やっぱりころんくんモテるんだ。

ク「ころんくん、かっこよかったでしょ!」

「まぁ、ね。」

少し苦笑いになってしまったが気づかなかったのか、彼女達はそのままくねくねしている。

ク「羨ましいなー。ねー?」

ク「ねー!」

ク「てかさ、ころんくんもカッコイイけど、
私的にはるぅとくんも好きなんだよね!」

ク「わかる!!」

彼女達の話題はころんくん含めカッコイイ男子の話に移っていった。
それでも私の机の周りで話すので相槌をうつ。

ク「ほたるちゃんは誰が1番かっこいいと思う?」

ぶっちゃけ話の中で出てきた人はさとみさんところんくんしか知らないんだけどな。

あ「なんの話ししてんの?」

ク「えっとね、ころんくんたちの中で誰が1番カッコイイかって話。」

あ「へー。」

ク「あかねはどうせジェルくんでしょー。」

あ「冗談よしてよ。」

あかねちゃんは、本気で嫌がっているようだ。目が本気なんだもん。
半分恋バナのような話に夢中になっているとホームルーム開始の鐘がなった。

先「皆さんおはよございます。」

先生が入って来た後から物凄いスピードでころんくんが入ってきた。

こ「セーフ!」

両手を横にふり、セーフと連呼している。

先「アウトですよ、ころんくん。
今日も、体育館掃除よろしくお願いしますね。」

そんなころんくんに笑顔を見せながらも目は笑っていなかった。
こっわ!
毎度のことなのかクラスの人も「またかよ」
という声を上げていた。

こ「ふー、疲れた。あ、ほたる、おはよ。」

「うん、おは、よ?」

今呼び捨て。
突然のため、変な声になってしまった。

こ「ははwどうしたの?」

「いや、呼び捨てだったから、」

するとキョトンとした顔になった。

こ「嫌なの?」

「別にそういう訳では無いけど。」

こ「あっそ。」

友達や家族もほたるちゃんと呼ぶため、慣れていないのだ。
でも、新鮮な気持ちになる。
誰にも呼び捨てで呼ばれない事があったのではなかったのだが。
なんだかな。

こ「ほたる、消しゴム貸して。」

「あ、うん。」

やっぱ、違和感が凄い。








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