今日から転入生として、この苺谷高等学校に
通う。
正直不安しかないけど。やっていけるだろうか。とにかく目立たないようにしないと。
コンコン
職員室のドアを軽く叩く。
「すみません、転入生で来たんですけど...。」
先「あぁ、こんにちは。あなたのクラス担任です。
あなたは2のBですよ。」
良かった、優しそうな女の先生だ。
先生と一緒に教室に向かう。
先「2のBは賑やかなクラスなんですがみんないい子達なので安心してくださいね!」
ニコッと笑った先生は教室のドアに手をかけた。
ガラガラ
先「皆さん、席つにつて下さい。昨日いった通り今日は新しい仲間が来ました。
では、どうぞ。」
先生に促され自己紹介を始める。
「っ、聖豊高校から来ました。
ほたるといいます。よろしくお願いします、」
ぺこりと一礼する。
拍手がおこるなかヒソヒソ声も聞こえた。
ク「聖豊ってあのお嬢様校でしょ。なんでうちに?」
ク「てか、事件あったよね。」
先「あそこに席を置いているのでそこに座って、」
先生の指をさした席は1番後ろ隣には青髪の男の子が座っていた。
女子が良かったな。そう思いながら言われた場所に座った。
こ「僕、ころんよろしく。」
隣の子が話しかけてくれた。
「あ、よろしくお願いします。」
そう言って思わずぷいっとむいてしまった。
やっぱり無理だよぉ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。