정국 side __
PM. 20:30
こんな時間にあなたに会おうとしてるなんて馬鹿げてることぐらい分かってる
けど、どうしても、今すぐに伝えたい
そう言うと笑顔で " うんっ !! "と元気よく返事してくれるあなた
公園につくと真っ先にブランコへと向かった
はぁ、ほんっとあなたは何にも分かってない
俺がブランコ押してあげたいだけってことぐらい普通考えればわかんだろ、
いつもよりワントーン下げた声で言うと少し怖かったのか、
チラチラ俺の顔を見ながらゆっくりブランコ近づいてくるあなた、
これを無意識でやってるんだからほんと罪な女。
そんなあなたを待ってられず腕を引っ張り強引に座らせた
ブランコを漕ぎ出すとさっきまでのビクビクした様子は消え、すっかりご機嫌になった
そうやって子供みたいに公園内をはしゃぎ回るあなたはいつ見ても可愛い、
こいつがこの前までテヒョンの彼女だったなんて考えたくもねぇ、
あなたを俺以外のやつに指1本でも触れさせたくない、
あなたが他のやつの視界に入ってるのもいや、
俺以外のやつと喋ってんのもいや、
俺にだけに愛されとけばいいのに、
そんな強すぎる独占欲はいつしか俺の心の中を支配していた
一通り公園を堪能し終えた後、ベンチに座った
横を見ると公園から見える夜景に目を奪われているあなた、
そんな姿を見ているともう我慢なんか出来なかった
もう一度、付き合ってください______
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。