第15話

15
52
2022/06/08 18:18


上司に触れられた場所、口付けられた場所、こんな事になる前の綺麗な身体に戻るように強く擦った。

全て忘れたい。無かったことにしたい。




そんな思いから肌が赤くなった。



置いてあった着替えを身にまとってすぐに市川くんの元へ戻った。


早く安心したい。



市川くんの部屋に戻ると綺麗に布団を敷かれていた。


慶一郎
慶一郎
はやw、びっくりした〜

人一人分の距離をあけて隣に腰を下ろした。
慶一郎
慶一郎
髪乾かしてないじゃん
清春
清春
あ……
慶一郎
慶一郎
俺のドライヤー使っていいから
清春
清春
ありがとうございます…
ドライヤーを受け取っても乾かしに行かない清春に疑問を抱いた。
慶一郎
慶一郎
…乾かさないの?
清春
清春
……
慶一郎
慶一郎
どうした?


清春
清春
……大きい音が苦手で…
清春
清春
なんか…不安になるんです…

物心つく頃から大きい音が苦手だった。
破裂音や大きな物が落ちた音、大声も慣れなかった。

中でもドライヤーのように、ゴーっと大きな音を鳴らし続ける物が嫌だった。



不安を煽られてるような気になって怖かった。


慶一郎
慶一郎
なるほどね
清春
清春
すみません…
慶一郎
慶一郎
じゃあやらない方がいいな
ドライヤーのコードをまとめた。


清春
清春
…あの、今日は乾かしたいです…
慶一郎
慶一郎
え?
清春
清春
濡れた髪で市川くんの布団には寝れないので…
慶一郎
慶一郎
いや、俺は布団濡れてもいいよ笑
清春
清春
僕が気になります
慶一郎
慶一郎
無理するなって今日色々あったんだから
清春
清春
慣れたいので大丈夫です
慶一郎
慶一郎
えぇー…
清春の嫌がることをしたくないようで顔をしかめた。


慶一郎
慶一郎
なら俺が乾かすよ

プリ小説オーディオドラマ