第14話

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2022/05/28 03:05

針に糸を通すような、か弱く切ない声で謝罪の言葉を発した。



清春
清春
……なんで市川くんが謝るんですか…?
自分なんかを想って泣いている人を初めて見た。


慶一郎
慶一郎
だってお前…っ…今も血出てるし…
慶一郎
慶一郎
所々にアザもあってっ…



慶一郎
慶一郎
辛かったよなっ…もう大丈夫だからな

その言葉を聞いた瞬間に、緊張の糸がプツンと切れた。
清春
清春
…いちかわくっ…
清春
清春
ありがとうっ…ございます…
清春
清春
おれ…どうしたらいいかわかんなくて…っ

今まで溜め込んでいた物が全て涙となって流れ出た。

泣きたくても涙が出ず、泣けなかった日々が続いていたせいもあって涙が止まらなかった。


慶一郎
慶一郎
うん…うん、もう安心していいからな…

身体の震えを抑えるように強くギュッと抱きしめてくれた。





























清春
清春
すみません……家に泊めて貰っちゃって…
慶一郎
慶一郎
いいよ、気にするなって
慶一郎
慶一郎
清春の家上司知ってるんだろ?
清春
清春
はい…
慶一郎
慶一郎
なら危ないから新しい家見つかるまでこっちに居ろよ
慶一郎
慶一郎
荷物は今度一緒に取りに行こ
清春
清春
すみません…、本当にありがとうございます


車で帰ろうとしたのだが、市川くんが
「1人で家にいるのは危ないからこっち来い」
と言ってくれたのでその言葉に甘えた。




慶一郎
慶一郎
着替えテキトーに置いとくから風呂入ってこいよ

場所を教えてもらい風呂場に向かった。



小太郎
小太郎
あれ、清春くん泊まるんですか?

たまたまお風呂からあがった小太郎とすれ違った。
清春
清春
あっ、そうです…すみません
まだ市川くん以外のメンバーとは話せない。
そそくさと浴室に入った。

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