第3話

見ていれば幸せ
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2018/02/17 07:00
私はあの日を境に豊橋君を目で
追いかけるようになっていた。

部活前
弓道部の部室

彩花)ちょっと忘れ物したから
取りに行ってくる
弓道部の部長)はーい

2-B 教室

彩花)えーっと あった あった
忘れ物を手に取り教室をでる

彩花 廊下の窓を見る
《豊橋君居るかな..》
《あ 居た》
凌 ゴールキーパーで
シュートしたボールを止めている
彩花 《豊橋君頑張ってる》
《私も頑張らないと!》

彩花 廊下の窓から離れ 階段に行き
階段を駆け下りる

部室前

萌望)彩花! 遅いよ
彩花)ごめん!忘れ物が中々見つからなくて

萌望に嘘をついてしまった
豊橋君を見ていた事は言えなかった

豊橋君を見ているだけで充分だった。
彼を見ているだけで胸がドキッとする


これが恋だと気づくのは
体育祭の前日練習の時だった。


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