凌side
本当は駄目だと分かっていた
授業中に抜け出すなんてこと
でも彼女が泣いていたら、いくら授業でも
抜け出して彼女のそばに居るのが良いと
思って教室を出てしまった
凌 《沙那 どこ行ったんだ》
凌 《屋上開いてるかな?》
凌 屋上の扉を開ける
屋上にて
凌) 沙那!
沙那) 凌君! ウッ泣 ウッ泣
俺は思わず沙那を抱きしめた
沙那は驚いていたけど 考えるより先に
行動に出てしまった
その後の事..
俺は沙那を抱きしめていた手を離した
沙那)ごめんね 授業抜け出しt..
凌)そんな謝らなくても..
沙那)凌君はやっぱり優しいね (*^^*)
凌)何で泣いてたの?
沙那)ざっくり言えば 私と凌君を見ると
周りからはぎこちないっt..
凌)そうだったんだ..
この時 沙那とはこの先
付き合えるのだろうか..と思った
沙那)あのさ 凌k..!
キンコーンカーンコーン
授業のチャイムが鳴った
沙那の声と授業のチャイムが
重なって沙那の声は聞こえなかった
凌)沙那..
沙那)凌君 先に戻ってて
凌)え 送っていくよ
沙那)その気持ち嬉しいけど 1人で戻れるよ!
大丈夫!(*^^*)
凌)そうか 沙那が大丈夫って言うんだったら
沙那)ごめんね
凌) うん
その後 俺は1人で教室に戻った
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。