第4話

キモチ
363
2019/07/01 04:02
タプさん…どうしたんだろう。なんか寂しそうだった。ライブで見た時のタプさんじゃない。何かあったのかな。


『あなたちゃん??大丈夫?』

「あ、だ、大丈夫…です」

『あのさあジヨンにも挨拶してほしいんだけどねぇ…リビングで爆睡してるから…』

「ね、寝てるんですね…笑」

『寝てる笑 あと部屋がもう空いてないからさ、今日はタプのところで寝てもらっていい…?』

「は、はい!!!おやすみなさい。」


一礼をしてタプの部屋に向かった。
自分の一番の推しと寝れるなんて思ってもいなかった。心臓がとび出そう。

カチャッ…

扉をそっと開けるとタプが寝転がっていた。


「た、たぷさ~ん…きょ、今日だけ一緒に……」

『おう』

「あっ、ちょ…」


タプは上裸になっていた。顔が熱くなる。変態かよ私。


『おいで。』

「あ、えー、えっと…」


私はあたふたしながらもタプの隣にちょこんと座った。
するとタプは私に顔を近づけてきた。
必死に平常心を保つが、タプの手が私の頬に触れた時に勘づかれてしまった。


『…照れてる?顔、真っ赤だけど。』

「そ、そんなことないです!」


私はムッとした顔をタプに向けた。
タプは私の顔を見て ふふっ と笑った。


『可愛い…俺のファン、だよな…?』

「そうですよ…大好きです。」


私は一時期タプに本当に恋をしていた。でも普段は画面越しでしか会えないし、ライブで見てもそんな恋が叶うわけがない。私はなぜそんな彼に恋をしてしまったんだろう。本当に好きになったりして、馬鹿だなあ。
なんて思う日もあった。どうしても好きって思いを届けたくて、プレゼントボックスに手紙を入れたこともあった。


本当に好きになりました。


って。



『なあ、手紙で 本当に好きになりました。 って送ってくれてたよな。』

「え…」

『俺、あなたがプレゼントボックスに手紙入れていく姿






















































たまたま見かけたんだ。』












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