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第1話

独り
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2019/06/30 17:27
いつからだろう。
私が独りぼっちになってしまったのは。

私は去年両親と兄を亡くした。
原因は両親は正面衝突の事故。兄はそのショックからの自殺だ。
運転席に座っていた父と助手席に座っていた母は即死だった。
後ろの席にいた私と兄は命を落とすことは無かったのだが。
その後兄が両親を亡くしたショックのあまり自殺してしまった。





私のことを置いて。





ねえ、私まだ18だよ。





私は決まって夜いつも公園でこうして泣いている。
誰にも見られないように。
こういう生活も半年経てば慣れるもの。
でもやっぱり友達と遊んでワイワイしたかった。
おかげで高校も行くにも行けなくなってしまって通信に転校。
だから友達もいない。頼れる人もいない。一人は好きだけど独りは嫌だな。



「もうやだな…」




「……寒い…」




そう呟いた時背の高めの人が隣のベンチにぽつんと座った。




『ん。』





その人は温かい缶コーヒーを差し出してくれた。













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