青木先輩と知り合いになれたはなれたけどクラス違うしやっぱり怖い…
怯えながら教室に足を踏み入れる。
私なんもしてないよね!?めちゃくちゃガン飛ばしてくる!!!つら!!!
そんな恐怖を紛らわすための言い訳とも言える席の位置表を確認する。
ありがちな窓際の一番後ろだった。
でも…後ろからいじめたりされないし視線浴びにくいしいんじゃないかな。我ながら神引き。
ガタガタ…と椅子をずらして息を潜めて()席に座る。
チャイム鳴るまでここで幽霊しとくんだもん!!怖いんだよぅ!!
…というか入学式ないの??まぁ青木先輩曰く不良校らしいし無くても違和感はないか…。
世界中の居心地が悪い空間が合わさったかのような最悪な雰囲気の中、やがてチャイムがなって先生らしき人が入ってきた。
すんごいやつれてるよ先生!?
先生「えー…入学おめでとうございます…担任の…((
…予想はしてた。
どうすんの!?先生言われたい放題じゃん!!
何やってんの!?え!?
突如女子生徒がポケットの中からカッターを取り出し、刃を出して先生目掛けて投げようとしている。
パシッ
何してんの私ーーーーー!?!?
ここまで来たら後戻りはできないっ、やるっきゃねぇぇぇぇぇ!!!
すると女子生徒はカッターを私の方に振りかぶった。
待って入学1日目で死ぬとかあり得ないんだけど!!!
目を開くと、女子生徒の手首を掴む朝の桃髪の人。
何が何だかわからないまま二階の空き教室に強制連行。
空き教室にて
あの桃髪さんは一体青木先輩とどんな関係!?
ガラガラガラッ
女の子殴った!?!?
いくら不良でも女の子だよ!?え!?
威圧!!いや!!つら!!
名前だけ言うタイプね!?
___________________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。