第2話

2,367
2020/09/29 12:53
...目が覚めると、保健室の1番奥のベッドに寝ていた
あなた

ッ...

そっと、体を起こす
ズキッ


先程イデア先輩に殴られた後頭部が痛むと同時に、先程の出来事が夢ではないということを自覚する。
リリア
あなたよ、大丈夫であるか?
あなた

ッ、リリア先輩...

あなた

いきなり現れないでください...

リリア
ふふっ、すまんな
リリア
・・・で、何故廊下に倒れておったのだ?
あなた

・・・・・・

下を俯き、ゆっくりと口を開ける
あなた

実は・・・

あなた

俺にもよく分からないんです・・・

リリア
ほぉ・・・?
あなた

何故か、俺が監督生さんを虐めているとか・・・

あなた

ッ...

ポロポロと涙が零れる。


俺は、やってないのに。どうして?そんな言葉が浮かぶ。
リリア
それは辛かったのぉ・・・おおよしよし
リリア先輩に頭を撫でられる。その手つきはお母さんのように暖かく優しかった。


今はもう居ない母を思い出し、涙が溢れる。
あなた

グスッ...うう...



・・・


リリア
どうじゃ、落ち着いたかのぅ?
あなた

...はい。グスッ

目を袖で擦る。俺の袖は、涙で少し湿っていた
リリア
くふふ、今日は早く寝るのじゃぞ
あなた

はい!

ベッドからおり、自分の寮に向かって走った。


    いつまでもくよくよしてられない
   この物語をハッピーエンドにしてやる。


   他の誰かをバッドエンドにさせたとしても

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