第10話

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2018/09/17 15:11
増田side







小山と手越にアドバイスされながら

なんとか夏樹くんを家に誘えた。



夏樹くんにメールを入れて30分くらいで

返信が来た。



『 了解 、じゃあ19時に 』



相変わらずLINEではクールなんだなぁ

なんて和みながら返事するスタンプを

見ていた。







俺が夏樹くんに恋心を抱き始めたのは

2年前の6月12日。



その日まで夏樹くんとはあんまり接点が

なくて 、錦戸くんが居た頃に何回かラ

イブに行かせてもらったぐらいだった



でもその日はシゲが誘った丸山くんと

一緒に夏樹くんも見学に来てくれていた



ツアーのオーラス 、初めてのNEWSツアー

見学 、しかも夏樹くんの誕生日 、

だいぶ前からずっと楽しみにしてくれて

いたらしい。



その事もあってか 、ライブが終わって

から楽屋に挨拶に来てくれた



夏樹くんは見たことないぐらい真剣な

表情で淡々と衣装について語ってくれた



しかもそれはかなり的確で俺がこだわった

所は褒めてくれて 、納得いってなかった

所は素直に伝えてくれた



でも俺が夏樹くんな惚れたのはそこか

ら先の話。



キラキラした瞳で真っ直ぐ俺を見つめて 、

こう言ってくれた。



『 増田貴久って 、かっこいいな 』



俺は生まれて初めてこの人の隣にいた

いと思った



嬉しいような恥ずかしいような胸が高

鳴って仕方ない 、久しぶりに味わう恋愛の

醍醐味を感じた。







俺はアイドルだから恋なんてできない。



ましてや相手もアイドル。しかも男。



そんなの世間は許してくれない



いや 、その前に夏樹くんが許してくれ

ないだろう



それでも俺は岩坂夏樹の隣に居たいと

心の底から思えた。







to be continued

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