夏樹side
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まっすーは全部伝えてくれた。
まっすーに聞きたい事はいっぱいある
俺のどこが良かったん?
なんで伝えてくれたん?
その涙はなんの涙?
でもあえて何も聞かずに 、
俺は泣いてるまっすーを抱きしめた
ありがとうとごめんの気持ちを込めて
力一杯抱きしめた。
増 「 ごめんなさい 」
こんな弱々しいまっすーを見たのは初めて。
『 謝らんでいいよ(笑)』
少し間を置いて額を合わせる
『 でも 』
潤んだ瞳で俺を見つめてくる
『 好きにさせてや 、まっすーの事。 』
あからさまに驚いてるまっすー。
俺は少し微笑んで再びまっすーを抱きしめた。
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to be continued
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!