夏樹side
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あの日から一週間 、久しぶりに皆に会う。
皆心配してたやろうから今日は差し入れに
ケーキ買いに行くねん(笑)
家の近くにある美味しいケーキ屋さんで
適当にケーキを買って店を出た。
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ケーキ買いに行ってたからいつもより
ちょっと遅めに楽屋についたらもう
大倉以外は揃ってた。
『 おはようございます〜
こないだはごめんな?(笑)
ケーキ買ってきたから食べて! 』
みんなが不思議そうに見つめてくるけど
そんな中 、丸は素か気遣いか分からんけど
いつも通りでおってくれた。
丸 「 ええの?嬉しいわ〜 」
『 ええで!なんでも食べて! 』
丸のおかげでみんなもケーキに手を伸ばす
『 あ 、横山くん 、それ俺の 』
横 「 お前のとかあるんかい! 」
『 そりゃ俺も食べたいやん! 』
いつも通り横山くんとしょうもない会話
しとったら 、
〝 いつも通りやな 〟
そんな声が聞こえた。
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しばらくして喉が渇いて飲み物買いに
行くことにした
『 自販機行くけどなんかいる? 』
安 「 お茶ほしい〜 」
渋 「 俺コーヒー 」
錦 「 俺水がいい 」
大 「 俺も〜 」
『 了解 』
意外とみんなに頼まれてもーた。(笑)
今日は10時間の生放送に出してもらえる。
もちろんNEWSも出る。
あれ以来まっすーとは会ってないし 、
連絡もあんまり取ってない
元気かなぁなんて思ってたら 、誰かが
俺の名前を呼んだ。
「 夏樹くん 」
加藤くんやった。
『 あれ 、久しぶりやん。 元気? 』
加藤くんは知ってるんかな
加 「 はい 、まぁ。 」
『 そっか 』
何喋ったらいいかわからんくてしばらく
沈黙が続く。
加 「 まっすーに会いに来ます? 」
『 行く 』
予想外の質問に予想外の答えで返して
しまった
俺はみんなの飲み物を買うのも忘れて
NEWSの楽屋へと向かった。
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向かってる間は今日の曲の話とか 、
どっちもあえてまっすーの話は避けてる様に
感じた。
『 失礼しま〜す 』
久しぶりにNEWSに会うからちょっと
緊張してた。
小 「 あれ夏樹くん〜!久しぶり〜! 」
手 「 元気だった?(笑) 」
『 おひさ〜 、元気やで〜 』
やっぱエイトとは違う元気さやなぁ
増 「 なんで来たの? 」
『 いきなり冷たいな 、泣くで(笑) 』
増 「 いやそうじゃなくて .. 」
しばらく伏せてから手越の顔を見合わせて
頷くまっすー。
やっぱりみんな知ってたんやな。
増 「 ちょっと 、来てくれませんか? 」
『 ふふ 、しゃーなしな 』
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to be continued
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。