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第6話

STAGE2 戦争と従魔


『 今ね、帝国ルミネティアと隣国セクトニア国で、戦争が勃発しているんだ 』



クロンのその一言に驚愕した。
馴染みのない言葉。



˹ 戦争 ˼



其の重大な事をクロンはあっさりと述べている。 まるで、自分には関係ないと言い張るように。


『 でも、この戦争も直ぐに終息するはずだよ。いっつも こうなんだから』


「 … いっつも って?」



この二国は良く戦争を起こしているらしい。原因は毎回互いのイチャモンから始まる。そこから、大きく ˹ 戦争 ˼ と言う2文字で結ばれる。


国民にとっては有り難迷惑極まりない。


──── 面倒くさそうだな ~


そう思ってしまう。戦争を起こす程の財力があれば、他の事に使えばいい。この世界の人達はアホなのか。藍海にとってはどうでも良いが1番であった。


すると、一瞬 風が吹き付けるように持っている本がペラペラめくれていく。目を閉じてしまい、ゆっくりと開けると前方の方から真っ白な毛並みを持つ生き物がやって来た。


『 ほんと、戦争なんてして欲しくないわ 。此処が、燃えてしまうじゃない。そうでしょ?アイ』


「…… そうだね ?」


微妙な沈黙の後に疑問形で答えてしまう。
その生き物は藍海の様子をみて笑っていた。


「 … 君は? 」


話しかけようにも名前が分からないと話が続かない。その為に、聞いた。


『 ほんとに、私たちのことを忘れてるのね。私は、シルク。 そこのクロンと あたしは アイの従魔よ』


従魔。
使い魔の通称。
この2匹はそう言った。
でも、藍海には従魔はいない。そもそも、懐かしいと感じるだけで、此処が何処かなのかハッキリと分かっていない。


きっと、この2匹ら藍海じゃなく、2匹がアイと呼ぶ、そのアイの従魔だと感じた。


「 あはは… ごめんね」

『 謝る必要はないわ。分かっていたことだもの』

「そっか」


分かっていた その言葉に申し訳ない気持ちが込み上げてくる。


「 ねぇ、それよりアイって誰なの?」


問い掛けると、2匹は藍海だよ と言うようにを指した。


『 アイは藍海だよ』


─── やっぱり僕の事なのか


1つ考えてた事があった。
あの時、確かに車に轢かれた。
なのに、こうして生きている。


施設の子供達が好んで読んでいた本があった。異世界転生というものだ。こんな現代に実際にあるのか。



でも、この世界を˹ 現代 ˼と呼んでも良いのか不安でしかった。