差出人は書いてない
「初めまして、こんにちは
この手紙を読んでいるということは、あなたは私に
夢であったということですね?
なぜあなたがこの世界にいるのか説明しましょう。
この前の七夕であなたは「KーPOPアイドルに会
いたい」と書きましたね?
宇宙には星の数以上に神様が存在しその神様の種類
もたくさんあります。
私たちの世界の代表があなたの書いた短冊に目がい
き、あなたの願いを叶えました。
私たちの世界では毎年一人、願いを叶えることをし
ています。今年はあなたが選ばれました。
もしかしたら、元の世界に戻りたいと思っているか
もしれません。なので、無理矢理ではないです。だ
けど、願いを叶えたいので1ヶ月この世界で生活し
てください。
その間、元の世界の時間は止めておきます。
1ヶ月後また、ピンクの手紙を送ります。
では、幸せな1ヶ月をお過ごしください。」
確かに私は、七夕で書いたけど
それは、書くことがなくて、なんとなくふざけて書いたやつ
叶わないとわかっていて書いたやつ
それに、KーPOPアイドルに会いたいっていうのは、
サイン会や、握手会、ライブ、それに道で会うとかそういうのをイメージしてた
まさか、クラスの人がこうなるなんて
SHRが終わった
1ヶ月なら、あんまり意識しすぎでも死んじゃうし耐えなきゃ
この世界を受けいれて、せっかくの機会を充実に過ごそう!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!