仕事終わり。
亜嵐と出会ったクラブハウスに
行こうとした瞬間、
素っ気なかったかなって考えながら
クラブハウスに一直線。
バーテンダーさんに顔を出してから
DJブース行くか。
少し楽しみにしていた自分がいる。
なんでだろな。
ハートを飛ばすことしか考えてない女ばっか。
曲を聞こうぜ曲を。
え、今目が合った気が………。
そのことしか気にならなくなって、
亜嵐にばっか目がいく。
めっちゃぶりっ子じゃん
こんな年にまでなってこれとは。
日本の将来が心配だわ。
そんなことを思ってると
亜嵐がこっちに走ってくる。
亜嵐は私の手を掴むと、
全速力で走り出す。
ねぇ、周りからの目が痛いよ。
そんな話をしていると、
窓のシャッターを閉める。
締め切った後、サングラスを外し
帽子を取る。
一瞬でBERNIEから白濱亜嵐に変わる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。