(hkt side)
珍しく金曜日だが、定時に仕事が終わり、トマト鍋をしようかなっと思いながら、帰宅した。
「大我〜、ただいま〜」
部屋に入ると、電気がついておらず、窓が全開になっていた。
と思っていると、お風呂場から大我らしき声が聞こえてきた。
電気もつけずにお風呂か?なんて疑問に思いながら、浴室の扉を開けた。すると、…
「大我〜??っ//、大我!!」
そう、下半身には何も身につけておらず、あそこからは、白く濁った物がダラダラ流れていた。
大我の意識は朦朧としていて、焦点があっていない。
「大我、何があった。おい、大我」
肩を揺らすと、大我の目はこちらに向いて、そのきれいな目からは涙が流れてきた。
「ふぇ、ほくと〜、グスっ」
「どした、誰にやられたのか!」
大「違うの、あの、発情期が始まって涙なんか猫のときとちがくて、体中がムズムズして耐えられなくて。でね、昨日北斗がしてくれたみたいに、自分で自分のをやったら、なんかわけわからなくなって、部屋汚して、吹いて、それで、それで……、ハァハァハァハァ」
呼吸がだんだん荒くなってくる。
「大我、落ち着ついて、大丈夫、大丈夫だから。俺、今大我にどうしてあげたらいい??」
そう聞くと、大我はとろんとした目のまま、
大「一緒に気持ちよくなってほしい」
そういったので、とりあえずシャワーで体をきれいに流して、ベッドまで運んだ。
今日は激しくなるだろうと予想して、ベッドにたくさんタオルをひいて準備をした。
俺が少しでも触れると、あっ、と喘いでしまうほど重症らしい。
「さぁ、始めようか」
そう言って、大我に噛み付くようにキスの雨をふらし、俺らの長い夜が始まった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。