その後私とマルは、結局3時間も喋り続け、ようやく店を出た。
なんか、気が合うみたい…!!
そんな笑顔で見つめられると、呪文をかけられたかのようにクラクラしてドキドキが止まらなくなる…。
大好きな人とのまた会う約束。
そして指切りげんまんを交わした。
それにしても、彼女はいるのかな…
こんなに仲良くしてもらってるから、ときどき不安になる。私はただの友達として見られてるのかな…。
私は胸が苦しかった。
でもあえて聞かないことにした。
今が1番楽しいから…
でも、
普通彼女がいたら、こんなに会おうとしてくれるのかな…
私の『一̀緒̀が̀い̀い̀』はいつまでも2人でいたいっていう意味。
でも、そんな都合のいいこと、彼には伝わってないだろうな…
そうして彼は、私が改札を抜けるまでニコニコしながら手を振っていてくれた。
私は本当に幸せ者だ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。