いちかside
…ん、
…寝ちゃった?
まだ目が開けれない。
眠いなぁって思っているとベッドがギシッとなった。
私は驚いて目を見開くと、
りくとくんが私のベッドに腰かけ、
手を私の首の奥につき、私をまたぐようになっていた。
ちょっと怒っているように聞こえる。
冷たい笑みを浮かべた。
恐る恐る聞いた
りくとくんはふっと笑って
!?
やば。こんなに長く寝たのはじめてかもしれない!
あ!
あ、そうなんだ。
ホッとしちゃう。
私はパジャマから着替えて、髪をとかしてダイニングへ向かった。
雨宮と周りのメイドさんがくすくす笑っている。私は耐えながら椅子座った。
まだからかってくる。もう!
寝起きにパスタはキツい。
そう言って、下がった。
うわぁ、緊張する。
こうゆう発表系全てお兄ちゃんがやってたから、
はじめてかも。
りくとくんがため息をつく。
私に向き直る。
転校!?
うそー!
ショック…
でも、りくとくんが私のことを思って、手続き済ませてくれたんだもんね。
感謝しなくっちゃ。
そうだ、ドレスどうしよう。
私は斜め後ろにいた、雨宮に聞いた。
納得仕掛けたところ、
りくとくんが割り込んできた。
はい?
雨宮がぺこりとお辞儀をする。
え、ちょ!
『かしこまりました。』じゃないよ
翌日
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。