第6話

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2022/08/07 15:47
いちかside
…ん、

…寝ちゃった?

まだ目が開けれない。
眠いなぁって思っているとベッドがギシッとなった。
私は驚いて目を見開くと、
りくとくんが私のベッドに腰かけ、
手を私の首の奥につき、私をまたぐようになっていた。
湊斗
湊斗
よう、寝坊助
いちか
いちか
お、おはようございます
ちょっと怒っているように聞こえる。
湊斗
湊斗
今は何時だと思う?
冷たい笑みを浮かべた。
いちか
いちか
じゅ、10時頃?
恐る恐る聞いた
りくとくんはふっと笑って
湊斗
湊斗
残念だな、今は12:00だ。
!?
やば。こんなに長く寝たのはじめてかもしれない!
あ!
いちか
いちか
お義父さまに謝らなきゃ
湊斗
湊斗
親父はいないよ、また出張行った
あ、そうなんだ。
ホッとしちゃう。
湊斗
湊斗
もうお昼だ。食べるぞご飯。
いちか
いちか
う、うん。
私はパジャマから着替えて、髪をとかしてダイニングへ向かった。
雨宮と周りのメイドさんがくすくす笑っている。私は耐えながら椅子座った。
いちか
いちか
言い直さなくていい!
まだからかってくる。もう!
寝起きにパスタはキツい。
いちか
いちか
和風系なら
そう言って、下がった。
湊斗
湊斗
あ、そうだいちか。
湊斗
湊斗
来週、この婚約を正式に世間に発表するから。
いちか
いちか
え!
うわぁ、緊張する。
こうゆう発表系全てお兄ちゃんがやってたから、
はじめてかも。
湊斗
湊斗
もしかして、初めてか?
いちか
いちか
かも、
りくとくんがため息をつく。
湊斗
湊斗
仕方ない、
鈴木、レッスンの手配しとけ。
鈴木
かしこまりました。
湊斗
湊斗
それと、
私に向き直る。
湊斗
湊斗
再来週の月曜日からうちの学校に転校してもらう。
転校!?
いちか
いちか
転校?
湊斗
湊斗
そうだ。
今の学校がここからだと遠いだろう。
だから、転校だ。
もう手続きは済ませてある
うそー!
ショック…
でも、りくとくんが私のことを思って、手続き済ませてくれたんだもんね。
感謝しなくっちゃ。
いちか
いちか
分かった、ありがとう。
そうだ、ドレスどうしよう。
いちか
いちか
雨宮、ドレス何がいいと思う?
私は斜め後ろにいた、雨宮に聞いた。
いちか
いちか
あー、いいかも。
いちか
いちか
それにしよっかな
納得仕掛けたところ、
りくとくんが割り込んできた。
湊斗
湊斗
ドレスは俺が選ぶ
はい?
湊斗
湊斗
雨宮、いちかのサイズ教えろ
雨宮がぺこりとお辞儀をする。
え、ちょ!
『かしこまりました。』じゃないよ


翌日

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