りくとside
俺は今、いちかに俺の名前を言わせようとしてる。
はよ言え、そんなためらってないで。
でも、その反応が可愛くていじめたくなって
しまう。
こんな風に思った子いちかが初めてだな。
いちかは顔真っ赤。
熟したいちごみたい
俺はうつむいているいちかを覗き込みながら
言った。
すると、いちかが俺の胸の方に倒れ込んできた。
おぉ、びっくりした
可愛い。それで許すか。
それで俺はいちかを抱えあげて元の位置に下ろ
した。
いちかはまだ顔が真っ赤。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
ふぅ、今日はこれくらいにしとくか。
オレが呼んで振り向くと、いちかは寝ていた。
いつの間に。
俺が頑張っているって言うのに、すやすや寝や
がって。
ま、いっか。
いちかを持ち上げた。
いちかの部屋に運ぼうと思って。
廊下でいちかの執事の・・・えっと、なんだっけ
・・・
雨宮だ。そいつにあった。
ふん、俺が運ぶんだ!
片手でドアを開け、いちかのベッドに下ろした。
ぐっすり寝やがって。笑
そう言って、俺はおでこにキスをした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。