第5話

5
140
2022/08/07 15:44
りくとside



俺は今、いちかに俺の名前を言わせようとしてる。
はよ言え、そんなためらってないで。
でも、その反応が可愛くていじめたくなって
しまう。
こんな風に思った子いちかが初めてだな。
湊斗
湊斗
り?
いちか
いちか
り//
いちかは顔真っ赤。
熟したいちごみたい
湊斗
湊斗
く?
いちか
いちか
く//
湊斗
湊斗
と?
いちか
いちか
と//
湊斗
湊斗
繋げて?
俺はうつむいているいちかを覗き込みながら
言った。
すると、いちかが俺の胸の方に倒れ込んできた。
おぉ、びっくりした
湊斗
湊斗
ん?
いちか
いちか
せ、せめて“くん”で
可愛い。それで許すか。
湊斗
湊斗
しょうがないな
それで俺はいちかを抱えあげて元の位置に下ろ
した。
湊斗
湊斗
じゃあ、再開すっか。
いちか
いちか
うん。
いちかはまだ顔が真っ赤。



▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



ふぅ、今日はこれくらいにしとくか。
湊斗
湊斗
いちか?
オレが呼んで振り向くと、いちかは寝ていた。
いつの間に。
俺が頑張っているって言うのに、すやすや寝や
がって。
ま、いっか。
湊斗
湊斗
よいしょ、
いちかを持ち上げた。
いちかの部屋に運ぼうと思って。
廊下でいちかの執事の・・・えっと、なんだっけ
・・・
雨宮だ。そいつにあった。
湊斗
湊斗
けっこう、俺が運ぶんで
ふん、俺が運ぶんだ!
片手でドアを開け、いちかのベッドに下ろした。
いちか
いちか
…ん..にゃ...
ぐっすり寝やがって。笑
湊斗
湊斗
おやすみ、いちか。
そう言って、俺はおでこにキスをした。

プリ小説オーディオドラマ