Jimin ☓ Jin
(Jimin受け/Jin攻め)
【前回の続きから】
[❶❷❸❹❺❻もぜひぜひ🕊🏴]
《Jimin目線でいきます ~ 🦔🌷》
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
TH「お前、ジニヒョンと後夜祭のペア組むの?」
JM「え…?」
なんで、テテがその事を知っている。
なんで、そんなことを聞くんだ。
なんで、どうして。
TH「あれ?違うの?」
JM「えっと…」
どうしよう、この場合、
なんて答えれば。
TH「そうか。」
JM「…?」
TH「ジミンは昔から言いたくないときは黙るもんな。お前は答えがないのが答えだよ。」
JM「っっ、!!」
テテが寝ていた机から起き上がって、
座っている僕を見下ろす形になる。
ドンッ。!!
JM「…!?」
机を叩く音が教室に響く。
集まる視線。
TH「なぁ、俺さ。一緒に組もうって入学式のときに約束したよな。忘れたってことでいいよね?」
JM「…あ。」
そうだった。
思い出した。
入学式の日。
TH「うわ、見てジミン!」
JM「なーに?」
学校の資料を持って僕のところへくるテテ。
TH「これ!後夜祭で2人でペアを組んで競うんだって!!!」
JM「うわ、なにこれ!!面白そう!!」
その資料には、
ジニヒョンとかっこいい男の人が
踊っている写真で、
僕はその写真にとてつもなく惹かれてしまっていた。
TH「なぁ!俺とやろーぜ、これ!!」
JM「…うん、やる。」
TH「よっしゃ、決まりな!!」
たぶん、写真に見とれてて、
適当に返事をしてしまったんだと思う。
悪いことしたな…。
TH「まさか、今思い出したとか言わねぇよな。」
JM「…っ、。」
TH「っ、ふざけんなよ!!!」
ガンッ。
僕の机がテテに蹴られる。
TH「ジミンがその程度の記憶でも、俺はっっ、ずっと、楽しみにしてたんだからな、!!!もう、知らねぇよ、お前なんか。」
もう1度ガンッと机を蹴られ、
テテは教室を出ていった。
騒ぐ教室。
まだ収まることのない、僕を見る視線。
「あの2人が喧嘩…?」
「テヒョン君があんなに怒っているの初めて見た。」
「後夜祭どうのこうのって聞こえたけど。」
「珍しいね…」
やまない言葉の雨。
JM「うっっ、、、、」
机に伏せて、僕は、
泣いた。
声を抑えながら。
JM「うっ、、、っっっ、、」
「え、ジミン泣いてね?」
「やばいよ、これ」
「先生呼ぶ?」
このまま教室にいちゃダメだ。
ガタン、!
顔を下にして、
足音をわざと大きくたてながら、
教室を出る。
コツンコツンコツン コツンコツンコツン。
教室を出たはいいけど、
どこに行こう…。
テテ。
テテを追いかけなきゃ。
テテは昔から
なにかあると屋上へ逃げ込んだ。
中学の頃もそうだった。
きっと、そこにいる。
ガチャ。キィ…。
JM「うわっ、」
風が強いな…。
テテは??
辺りを見回す。
屋上のフェンスに手をかける、
テテがそこにいた。
JM「!!」
タッタッタッ。
テテの後ろまで来た。
TH「なに。」
JM「え、えっと、、」
TH「なんで来るの。」
校庭を見下ろしたままのテテが言う。
JM「僕が、悪かったから。すべて話すよ。そのままでいいから。」
TH「…。」
テテの隣に腰掛ける。
JM「入学式の日さ、パンフレットをテテが持ってきて、2人で見たじゃん。」
TH「…うん、」
JM「あのパンフレットに写ってるジニヒョンがかっこよくて、それで、僕は見とれてた。だから、たぶん、適当に返事をしてしまったんだと思う。」
TH「…」
JM「忘れたわけじゃない…。だけど、、あのときの僕が良くなかった。」
TH「…」
返事が何も無いテテ。
不安は高まるけど、伝えなくちゃ。
JM「そ、れで、この前に生徒会長室にジニヒョンに呼ばれて、一緒にやらないかって言われた。嬉しかった。だから、またその時の気分で言っちゃった。」
スゥッと息を吸う。
JM「ごめんね、。僕は、いっつもこうなんだ…」
手で顔をかくす。
油断すると涙が出そうだったから。
TH「はぁぁぁ…。」
ドスッ。
JM「?」
手を顔から離す。
テテは僕の隣に座っていた。
TH「あのね、ジミン。」
上を向きながらテテが話し始める。
JM「うん、。」
TH「話してくれただけで充分。それに、」
クルッと顔の向きを変えて、
僕と目が合う。
TH「さっきはごめん。」
JM「!!、 いいよ、全然!大丈夫…うっうっ、、」
泣いちゃった…。
泣かないように我慢してたのに。
TH「泣くなよ、。」
テテの胸が僕の頭と被さる。
テテの胸の中はあったかくて、
安心した。
TH「ん。」
頭を撫でてくる。
優しい。
僕が悲しいことがあったりするときは
テテはよく、こうしてくれた。
JM「うぅ、、、。」
TH「なぁ、ジミン。」
テテの頭が僕の頭の上にある状態のまま、話す。
JM「なぁ、に?」
ビュゥッと風がいっそう冷たく吹く。
TH「俺、お前のこと好きだわ。」
JM「え、?」
テテの胸が僕から離れる。
TH「だから。」
透き通った目のテテは話を続ける。
TH「俺は、お前のこと、好きなの。」
この世にいるかもしれない神様。
どうか僕を男じゃなくて、
可愛い女の子からモテるような、
路線に変更してください。
……To be continued
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
読んで下さりありがとうございました🤙🏻🌷
まだまだ続きます!!
あと、テテがジミンのこと好きなのが、
前の『3人の3日間』(読んだことある方はわかると思いますが…。)でもそうだったので、
またかー、とか思わず読んでいただけると嬉しいです(笑)
次回もよろしくお願いします🙇🏻♀️💐
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。