第7話

路線変更 ❼
6,100
2018/02/03 11:49
Jimin ☓ Jin 
(Jimin受け/Jin攻め)



【前回の続きから】
[❶❷❸❹❺❻もぜひぜひ🕊🏴]






《Jimin目線でいきます ~ 🦔🌷》

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TH「お前、ジニヒョンと後夜祭のペア組むの?」





JM「え…?」












なんで、テテがその事を知っている。


なんで、そんなことを聞くんだ。


なんで、どうして。









TH「あれ?違うの?」


JM「えっと…」







どうしよう、この場合、

なんて答えれば。








TH「そうか。」




JM「…?」




TH「ジミンは昔から言いたくないときは黙るもんな。お前は答えがないのが答えだよ。」





JM「っっ、!!」






テテが寝ていた机から起き上がって、

座っている僕を見下ろす形になる。









ドンッ。!!




JM「…!?」






机を叩く音が教室に響く。


集まる視線。








TH「なぁ、俺さ。一緒に組もうって入学式のときに約束したよな。忘れたってことでいいよね?」


JM「…あ。」







そうだった。

思い出した。







入学式の日。


TH「うわ、見てジミン!」

JM「なーに?」




学校の資料を持って僕のところへくるテテ。




TH「これ!後夜祭で2人でペアを組んで競うんだって!!!」


JM「うわ、なにこれ!!面白そう!!」






その資料には、

ジニヒョンとかっこいい男の人が

踊っている写真で、





僕はその写真にとてつもなく惹かれてしまっていた。





TH「なぁ!俺とやろーぜ、これ!!」



JM「…うん、やる。」



TH「よっしゃ、決まりな!!」








たぶん、写真に見とれてて、


適当に返事をしてしまったんだと思う。







悪いことしたな…。












TH「まさか、今思い出したとか言わねぇよな。」


JM「…っ、。」


TH「っ、ふざけんなよ!!!」






ガンッ。


僕の机がテテに蹴られる。






TH「ジミンがその程度の記憶でも、俺はっっ、ずっと、楽しみにしてたんだからな、!!!もう、知らねぇよ、お前なんか。」







もう1度ガンッと机を蹴られ、

テテは教室を出ていった。









騒ぐ教室。






まだ収まることのない、僕を見る視線。










「あの2人が喧嘩…?」

「テヒョン君があんなに怒っているの初めて見た。」

「後夜祭どうのこうのって聞こえたけど。」

「珍しいね…」








やまない言葉の雨。







JM「うっっ、、、、」



机に伏せて、僕は、


泣いた。







声を抑えながら。








JM「うっ、、、っっっ、、」










「え、ジミン泣いてね?」

「やばいよ、これ」

「先生呼ぶ?」













このまま教室にいちゃダメだ。








ガタン、!





顔を下にして、

足音をわざと大きくたてながら、

教室を出る。













コツンコツンコツン コツンコツンコツン。





教室を出たはいいけど、


どこに行こう…。














テテ。

テテを追いかけなきゃ。

















テテは昔から

なにかあると屋上へ逃げ込んだ。






中学の頃もそうだった。




きっと、そこにいる。












ガチャ。キィ…。






JM「うわっ、」



風が強いな…。





テテは??





辺りを見回す。










屋上のフェンスに手をかける、

テテがそこにいた。






JM「!!」









タッタッタッ。

テテの後ろまで来た。




TH「なに。」


JM「え、えっと、、」


TH「なんで来るの。」





校庭を見下ろしたままのテテが言う。






JM「僕が、悪かったから。すべて話すよ。そのままでいいから。」


TH「…。」







テテの隣に腰掛ける。




JM「入学式の日さ、パンフレットをテテが持ってきて、2人で見たじゃん。」


TH「…うん、」


JM「あのパンフレットに写ってるジニヒョンがかっこよくて、それで、僕は見とれてた。だから、たぶん、適当に返事をしてしまったんだと思う。」


TH「…」


JM「忘れたわけじゃない…。だけど、、あのときの僕が良くなかった。」


TH「…」




返事が何も無いテテ。



不安は高まるけど、伝えなくちゃ。







JM「そ、れで、この前に生徒会長室にジニヒョンに呼ばれて、一緒にやらないかって言われた。嬉しかった。だから、またその時の気分で言っちゃった。」





スゥッと息を吸う。





JM「ごめんね、。僕は、いっつもこうなんだ…」



手で顔をかくす。



油断すると涙が出そうだったから。








TH「はぁぁぁ…。」





ドスッ。



JM「?」


手を顔から離す。







テテは僕の隣に座っていた。




TH「あのね、ジミン。」





上を向きながらテテが話し始める。




JM「うん、。」









TH「話してくれただけで充分。それに、」


クルッと顔の向きを変えて、

僕と目が合う。


TH「さっきはごめん。」




JM「!!、 いいよ、全然!大丈夫…うっうっ、、」


泣いちゃった…。

泣かないように我慢してたのに。




TH「泣くなよ、。」



テテの胸が僕の頭と被さる。





テテの胸の中はあったかくて、

安心した。





TH「ん。」


頭を撫でてくる。


優しい。





僕が悲しいことがあったりするときは

テテはよく、こうしてくれた。




JM「うぅ、、、。」




TH「なぁ、ジミン。」







テテの頭が僕の頭の上にある状態のまま、話す。







JM「なぁ、に?」












ビュゥッと風がいっそう冷たく吹く。

















TH「俺、お前のこと好きだわ。」










JM「え、?」





テテの胸が僕から離れる。












TH「だから。」









透き通った目のテテは話を続ける。

















TH「俺は、お前のこと、好きなの。」














この世にいるかもしれない神様。



どうか僕を男じゃなくて、


可愛い女の子からモテるような、



路線に変更してください。








……To be continued

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読んで下さりありがとうございました🤙🏻🌷

まだまだ続きます!!



あと、テテがジミンのこと好きなのが、

前の『3人の3日間』(読んだことある方はわかると思いますが…。)でもそうだったので、

またかー、とか思わず読んでいただけると嬉しいです(笑)




次回もよろしくお願いします🙇🏻‍♀️💐

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