第3話

909
2020/09/22 13:06




私は、なんで死んだの?










こんなことを今更ながら思った。





ウィーン
ICUへと繋がるドアが開いた。
???
…ッ!?


中から出てきた人は見るからに医者と言える人だった
その瞬間にさっきまで頭を下げていた人達が全員顔を上げその医者の前に群がる。
???
せ、先生!あなたは…大丈夫なんですか?



7人いるうちの1番背の高い人が吃りながら尋ねる。






しかし、担当の医者と見られる男の人は浮かない顔をしてゆっくりと首を横に振った。
医者
いいえ、我々も最善を尽くしましたが…最初に運ばれてきた時から出血量が多く脳死が確認されていました。
???
そ、そんな……
医者
何とか心臓だけは動かそうと思いましたが、採血だけでは足りなかったもので…心臓もすぐに止まってしまいました……
???
じ、じゃあ…あなたは……
医者
残念ですが……



その一言を聞いてみんな呆然とその場に立っていた。





病気による死では絶対にない
確信して言えることだ。









病気による死であれば、あそこまで包帯やギプスといった外部の傷を手当するようなものは付けられないはずだ。
そうなると、殺されたか……



あるいは…………






自殺か………
医者
最後の挨拶をしてください……




そう言って医者は申し訳なさそうな顔をしたままその場を立ち去った。



未だその場にたっている7人を見て自分の死因よりも




この人達との関係に興味を持ち始めていた。
???
さぁ…挨拶に行こう……最後のお別れだ……

1人がそう言うとみんなゆっくりとどこか遠くを見ているような目をしながら部屋へと入っていった。












to be continued…。

プリ小説オーディオドラマ