理由があるから来られなかったそう考えることも出来る。
まぁ、この人が言っていることは間違ってない。
でも、
嫌われているから死んだ娘のところに来ない
そう思ってしまうのはあなた達が話した私の過去のことが原因だ。
私はあなた達に嫌われているから
家族にも嫌われているのだろう
だから、私の元には来ないんだと
そう思ってしまってもしょうがない。
この人達が全て悪い
その考え方は間違ってる
頭では分かっているけど、
今の私は言いたいことを抑える理性が正常に働いていないから
思っている事が全部言葉として出てくる。
傷つけた?
うん、この人の表情は傷ついてる
でも、生きていた頃の私の待遇と比べたらまだ優しい方だろう。
小さくナムジュンさんに聞こえたのか分からないほどの声で呟いた。
でもこの空気がどうも嫌だったから
私はリビングを出た。
to be continued…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!