止めに入ったジミンの言葉に優しくかぶせながらソクジンさんは言った。
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5年前___.
BTSとして7人でデビューして数年
人気も出てきて、忙しいながらもありがたい程の仕事を頂けるようになった。
そんなある日……
練習室で僕らが練習していた時のこと
突然、いつもは来ない社長が入ってきた。
社長の後ろにはパンPDと1人の女の子がいた
その女の子があなただ。
小さく、まだ幼さがあどけない少女だった当時のあなたは人見知りなのかパンPDの後ろにピッタリとくっついて隠れていた。
社『BTSに新しいメンバーを入れようと思う。パンPDもこの事には賛成してくれている。あとは、君たちの意見を聞くだけだ』
社長がそんなことを言っているが、僕らの意見は言わせるだけ言わせて最終的な決定権は社長が持っている。
この様子だと、もう新しいメンバーを入れるのは確定だと言うのは目に見えていた。
でも、それがあなただって言うことはあまり考えたくなかったんだ。
まだ、子供……
マンネのジョングクともきっとかなり歳が離れているはずだ。
それに、女の子が男だけのグループに入るのなんて常識的に考えればおかしい。
男性グループにつくファンは圧倒的に女性が多い。
それなのに、その男性グループに女の子を入れるなんて……
絶対批判を受けかねない。
精神的なダメージの大きいものや、移動の際でも危害を加えようとする悪質なファンもいる
こんなに小さな子にそんな重みを背負わせてトラウマにでもなったらたまったものじゃない。
皆、そう思っていた…
to be continued…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。