BTSside
それからあなたは部屋を出ていった。
きっと自分が自殺した場所に行くのだろう。
あなたが出ていってからまたさっきのように沈黙が流れる
普通に考えて憎まない方がおかしい。
でも、内心どこからか今までのあなたなら許してくれるかもしれないと思ってしまっていた。
酷く冷たい眼差しと口調
顔もスタイルも何も変わっていないはずなのに
本当にあれはあなたなのかと疑いたくなる。
本当に後悔だけが無数に湧いてくる。
あの時ああしていれば、
どうしたらこの後悔を消せるだろうか……
あなたの疑問……
成仏したいと願っているあなたの力になれるなら僕らはなんだってしよう
でも、そんなことをして後悔は無くなりはしない。
僕らのやった事が無かったことになんて出来ないんだ。
ただの自己満足に過ぎないだろう
あなたはもう生きていない
僕らがみているのも幻想なのかもしれない。
それでも、声も聞けるし姿も見える。
なら、僕らが出来ることは全部やるしかない。
久々に少しだけ笑えた。
あなたの為に全力で動いたら
また、今みたいに僕らは笑い合えるようになるだろうか……
to be continued…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。