第6話

告白
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2018/09/30 14:57
私
どうしよ。寝坊しちゃった。
母
起きるの遅いわよー。
急ぎなさい。
私
もー。何で起こしてくれないの。
母
早く寝ないから悪いんでしょー。
私
あー。髪結ぶ時間ないや。
まぁいっか。
急いで玄関を出ると、隣の家からも誰かが出てきたのが分かった。
じょしゅあ先輩
じょしゅあ先輩
あれ?あなた?もしかして寝坊?
私
そうですけど。それより先輩も寝坊じゃないですか。
じょしゅあ先輩
じょしゅあ先輩
あーあ。あなたもう忘れたの?目合わせてない。それに俺の名前ちゃんと呼んでよ。
私
だからそれ苦手なんですってばっ。
わざわざ立ち止まって目を合わせてきた。
じょしゅあ先輩
じょしゅあ先輩
約束破るからでしょー。
私
じょ、じょしゅあ先輩。
真面目に寝坊したんですからね?
少しは急いでくださいよ。
じょしゅあ先輩
じょしゅあ先輩
もう。恥ずかしがり屋さんなんだから。
私
(ん?ちょっと待てよ。私は毎朝じゅんと学校に行ってたよね?という事は...じゅんに連絡し忘れたぁーー。)
ようやく学校に着いた。
じょしゅあ先輩
じょしゅあ先輩
じゃあまたね。
私
じゃあ。
靴箱にはじゅんがいた。
じゅん
じゅん
珍しいね。寝坊なんて。
私
ごめんね。連絡し忘れて。
じゅん
じゅん
ううん大丈夫。それより髪結んでないんだね。
私
時間なくって。
じゅん
じゅん
さっきの人ってさ、昨日の転校生だよね?
私
う、うん。
じゅん
じゅん
あなたってさ、俺が何であなたと一緒に学校に行きたがってるか分かる?
私
それはー...私以外友達いないからでしょ。
私
それとも...幼馴染だから?
じゅん
じゅん
あなたの事好きだからに決まってるでしょ。
私
じゅん
じゅん
ずっと俺はあなたの事が好きだった。
私
そうだったの?
じゅん
じゅん
なのに、寝坊した挙句に先輩と登校してくるってどういう事?
私
先輩は、家が隣でそれでたまたま先輩も寝坊して一緒に来る事になっちゃったっていうか。
じゅん
じゅん
家が隣?
私
うっ。言ってしまった。
じゅん
じゅん
そんな事まで俺に隠してたんだね。
私
隠すつもりは無かったんだけど、言いづらくて。
じゅんは足早に教室へ向かって行った。

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