あなたを見失って15分。
俺は引き返した。
悪い予感がしたから...
このままあなたの手を離したらどこか遠くに行きそうで...
人混みかき分けてあなたの家に
ピンポーン
何回鳴らしても出てこない。
5分ぐらいそこで待ってみたものの何もない。
恐る恐るドアを開けると綺麗な夕日が指していた。
その指した場所にあなたは倒れていた。
机の上に遺書と睡眠薬?
俺は直ぐに救急車に連絡をして
あなたの息を確認した。
浅いが息をしてる。
応急処置をしていたら
隊員 聞こえますかー!
などと言いながら救急車へ
次の仕事なんてすっ飛ばしてあなたについて行った。
医師 ここでお待ちください。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!