俺はタクシーを停めてあなたのいる場所へ
俺のかんだが...
前...あなたが話してくれた。
あそこには行きたくない。
そう言って涙ぐんでた。
ロケだから頑張ってやってたけど…
絶対...あの山には近づかなかった。
山に近づくと小さく震えてた。
あの山奥に...施設があるんだ。
幼いあなたがいた施設が。
山奥だから逃げるにも逃げれない。
孤立していた、、、
そんな場所に連れ去るってことは...
あなたの昔のことを知ってる人
やっぱり不気味だ。
タクシーの運転手が言っていた。
「あまり近づかない方がいい。ここから出れなかったら死ぬのが運命だ。ここの奥に住んでる人は異常者だ。健闘を祈るよ。」
確かに...ロケで行った時もスタッフさんがここからあっちには行かないでください。
なんて言ってたな。
スマホもこの山に入ったら圏外になるらしい。
でも...そんなこと気にしてたらあなたを助けられない。
あれ?裏切られたのに...なんでこんなに一生懸命になってんだ。
あっそか.....俺は何をされてもあなたの事が好きなんだ。
好き過ぎるんだ。
待ってろよ。今...助けに行く。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。