ーーーーHiHiの楽屋前ーーーー
.......嘘でしょ?
みたいな話をずっとしてる。
信じたくないけど、この声は絶対にHiHiのみんなの声で、
私が大好きだった、HiHiのみんなで.......
私、セクゾを裏切ったの?
HiHiがセクゾのみんなを近づけないようにしようとしてるの?
私は何が起こってるのか分からず、ドアの前でただただ立っていた。
やばい!逃げないと!
でも、私の足はなぜか動かなくて、
間に合うことはなかった。
瑞稀は真ん中にある椅子をゆびさした。
私は、怖くて何もできなかった
でも瑞稀が怖かったんじゃない。
まあ、ちょっとは怖かったけど。
でも、本当に怖かったのはここから出ること、
セクゾに会うことが怖かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!