第64話

2,768
2020/06/06 00:28
ウジ
ウジ


ずっと抱き合っていても、何も返ってこない。





ウジ
ウジ
もうちょっと
u
も、もうちょっと?
ドギョム
ドギョム
あなた、ポッポしよう?
u
ポッポは違くない?





なんだか、溺れさせているという趣旨が変わってきている。



ドギョム
ドギョム
ヒョン?
ウジ
ウジ
ん?
ドギョム
ドギョム
みあねよ?
u
んッ…ドギョマッ…




彼氏の前ですることが間違っている。






ドギョム
ドギョム
あなたッ…かわいッ




純粋な青年ではなかったのか。





u
はぁ…ドギョマ…
ドギョム
ドギョム
ヒョンがもうちょっとって言うから…
ウジ
ウジ
なんか、ドギョマは違うなぁ
ドギョム
ドギョム
え?
u
え?
ドギョム
ドギョム
酷くない?
u
酷いかも…








プンプンして、ドギョマが帰ってきたと思えば


次の人がやってきて。






ホシ
ホシ
あなた〜ドギョマから話は聞いたよ?
u
ホシ…くん?
ホシ
ホシ
さ、ちょっとあなたもらうよ〜?
ホシ
ホシ
ジフナみあねよ〜?
u
ちょ…ホシくんッ…!



絡む指に



絡む舌。






王子様は私のことが好きなのに。


彼は耐えられるのかな。






u
んッ…ウジくッ…
ホシ
ホシ
他の名前…呼ぶなッ…
u
ホシくッ…はァ…んッ




ドギョマの時より、濃くて、


それは「濃厚」では言い表せない。



目の前で見てる彼は、どんな思いなんだろう。


私だったら、耐えられない。











ホシ
ホシ
ジフナに意地悪してみてよ
u
いじわる?



これでいい歌詞が出てくるのなら。





ホシ
ホシ
ほらッ
u
ホシくんッ…もっとッ…ちょうだい
ホシ
ホシ
よくできました



そのまま濃く絡んでいると






ウジ
ウジ
もう大丈夫
ウジ
ウジ
ありがと



その答えが返ってきた。






ホシ
ホシ
続き、する?
u
え?
ウジ
ウジ
ばか、帰れ
ホシ
ホシ
はいはーい





王子様が帰ったあと、

彼は私に背を向けたまま。





u
ウジくん…あのね、
ウジ
ウジ
ん?
u
「溺れる」ってのは、こうゆうことだと思うの…


さっきのキスは、ただ嫉妬させているだけ。







u
よいしょ…
ウジ
ウジ
おい…



彼の座っている椅子に

向かい合うように座った。





u
ウジくん、私を抱いて?
ウジ
ウジ
は…今何言って…
u
そしたらわかる…気がするのッ…




王子様のキスのせいで、


私は少し、おかしくなっている。





u
キス…ちょうだい…
ウジ
ウジ
んッ…あなた…





正直いって、王子様のキスは


誰よりも気持ちがいい。







だけど、彼からのキスは

誰よりも甘くて、濃くて、伝わってくる。



「好き」が。





ウジ
ウジ
あなた、今…気分じゃ…
u
私がそんな気分なのッ…ウジくんが欲しいッ
u
どうにかしてよ…
ウジ
ウジ
まさか、スニョアのキスでその気になったとかじゃないよな。
u
ホシくんッ…キス…上手だから…
ウジ
ウジ
おい
u
でも、ウジくんのがほしいのッ
u
お願いッ
ウジ
ウジ
じゃあ、ひとつずつ、ゆっくり
ウジ
ウジ
あなたに溺れるよ
u
きて…






そこから、私は彼を今以上に求めて



彼は私を求めた。






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