第310話

🌼17
6,613
2021/11/08 07:55










次の日、あまり眠れずに早く起きてしまった私は



集合時間よりだいぶ早く、練習室へと向かっていた













まだ人気もない廊下を歩きながら



私は昨日の、グクの話を思い出す









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ーあなた回想sideー










(なまえ)
あなた
え?テヒョンさんが?
グク
グク
うん…なんか変なんだよね
(なまえ)
あなた
変って……
グク
グク
なんかうまく言えないんだけど
心ここに在らずっていうか…
グク
グク
はしゃいだりもしないし
なんか、冷めてるんだ…










ついこの前まで、あんなに楽しそうにしていた
テヒョンさんを思い出すと




グクの言葉は信じられなかった













いつも陽気で楽しそうなテヒョンさんが



冷めてる?…う〜ん、想像つかない













だけどグクの様子からは、本当に心配しているようで



テヒョンさんの変化が、深刻な事を物語っていた












ーあなた回想side endー






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(なまえ)
あなた
テヒョンさん…大丈夫かな
.












??
はぁっ…テヒョ……
??
っ…声出さないで…
(なまえ)
あなた
……………は?










あれ?…今のは聞き間違い?



テヒョンさんの事考えすぎて、幻聴でも聞こえたかな…













私が今、入ろうとしている練習室から漏れ聞こえた




甘ったるい女性の声とテヒョンさんの名前




そして…










??
ほら…足上げて…
(なまえ)
あなた
ッ!!………










信じたくない、信じたくないけど



聞くだけで私の心を締め付けるこの声は…













間違いようがない













ドアノブを握ろうとした手が、震えているのが分かる



きっとこの向こうでは…











??
っ…もう、せっかちぃ…ん











私が戸惑っている間も、どんどん聞こえてくる2人の声




このままじゃダメ




こんなところ誰かに見られたら…ただじゃ済まない













っていうか、神聖な練習室で



何してるのよ!













私は意を決して、目の前のドアを開けた













だけど…いてほしくなかったよ



ずっと会いたくて顔が見たかった…貴方にだけは















😱

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