in 会社関係者入口
今日はBTSもTXTも自社で撮影がある
会社に着くなり、何度も念を押されながら
迎えの約束をしていると
グクの後ろからひょこっと顔を出したテヒョン
優しく微笑んでくれるテヒョンに
また頬がぽーっとしてくる
耳元でそんなこと囁やかれると
もうドキドキが…//
2人に深々と頭を下げて挨拶するテヒョンは
相変わらず礼儀正しくて紳士的
だけど…
私に綺麗な笑顔を浮かべるテヒョンには
あの2人の凄まじい圧が、見えてないのかな?、、
うわ……なんだかすっごく昨日のデジャブが、、
一瞬、テヒョンと目があった気がして
ドキッとした
うわ……綺麗にハモッテル。。
グクはいつものことながら
テヒョンまで…?
なんだか、このまま続けたら
喧嘩始めちゃいそうな勢いだよ…
私はテヒョンの手を引くと
2人とは反対方向へ歩き出す
何で今、朝食の話しなの?
って思ったのも束の間
グクのとんでもない発言に
あからさまに動揺するテヒョン(TXT)
当たり前だ。。
私とグクが姉弟なのも知らなければ
今宿舎で皆んなと住んでるなんて
知るよしもないんだから
何を言い出すのこの2人は…
とにかくこれ以上何か言い出して悪化する前に
テヒョンを引き離すのが先決だ
笑顔で手を振るテヒョン(BTS)に
律儀にお辞儀をするテヒョン(TXT)
だけど…
振り返って何か考えるように
押し黙るテヒョンの瞳は、妙に暗く見えて
なぜか少しだけ…たじろいでしまう
狂気じみた美しさ…って感じなのかな?
テヒョンやグクとはまた違った
強いオーラに、あてられてしまいそう
だけどそんな私の心配も
頬を染めて柔らかく微笑んでくれた
テヒョンによって
すぐに消えてしまった
控室に着いてメンバーに囲まれた私に
アイドルスマイルまで向けられて
逃げられないことを悟った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。